上郡町議会 2011-06-07
平成23年第3回定例会(第1日 6月 7日)
平成23年第3回定例会(第1日 6月 7日) 上郡町議会会議録 (第1日)
平成23年6月7日午前10時より上郡町議会会議場において平成23年第3回上郡町議会定例会を開会した。
1.開会日時 平成23年6月 7日 10時00分
2.閉会日時 平成23年6月14日 11時31分
3.出席議員は次のとおりである。
1番 井 口 まさのり 2番 橋 本 正 行
3番 大 政 正 明 4番 藤 本 ゆうき
5番 山 本 守 一 6番 阿 部 昭
7番 赤 松 初 夫 8番 小 寺 政 広
9番 沖 正 治 10番 田 渕 重 幸
11番 村 上 昇 12番 工 藤 崇
4.欠席議員は次のとおりである。
な し
5.本議会に出席した議会職員は次のとおりである。
議会事務局長 中 山 直 樹
6.地方自治法第121条の規定により、議長より会議事件説明のため出席を求められた者は次のとおりである。
町長 山 本 暁 副町長 高 橋 道 夫
教育長 三 木 一 司 技監 上 林 敏 明
会計管理者 松 本 優 企画財政課長 岡 本 博
総務課長 竹 本 義 昭 税務課長 前 田 一 弘
住民課長 金 持 弘 文 健康福祉課長 野 村 暁 洋
保険課長 森 下 美知代 産業振興課長 山 本 善 彦
建設課長 寺 内 和 弘 上下水道課長 樫 村 孝 一
学校教育課長 田 渕 幸 夫 社会教育課長 津 村 豊
代表監査委員 松 岡 義 人 総務課副課長 深 澤 寿 信
総務課係長 前 川 武 彦
7.会議事件は次のとおりである。
議会運営委員長報告
(1)会議録署名議員の指名
(2)会期決定の件
(3)町長挨拶(提出案件に対する説明)
(4)執行状況報告
(5)議会活動報告
(6)特別委員長報告
(7)請願書(第4号)・陳情書(第4号)の件
(8)一般質問
(9)報告第 1号 兵庫県町土地開発公社の業務報告の件
(10)報告第 2号 平成22年度上郡町
一般会計繰越明許費繰越計算書の報告の件
(11)報告第 3号 平成22年度上郡町
特別会計農業集落排水事業繰越明許費繰越計算
書の報告の件
(12)報告第 4号 平成22年度上郡町
特別会計公共下水道事業繰越明許費繰越計算書
の報告の件
(13)議案第30号 職員の互助共済制度に関する条例の一部を改正する条例制定の件
(14)議案第31号 上郡町税条例の一部を改正する条例制定の件
(15)議案第32号 平成23年度上郡町一般会計補正予算の件
8.会議の大要は次のとおりである。
○議長(山本守一君) 皆さん、おはようございます。開会に先立ちまして一言ごあいさつを申し上げます。
野山の緑も濃くなり、夏の気配を感じる好季節となってまいりました。皆様におかれましては、御壮健にて議員活動に御精励を賜り、心より感謝申し上げます。
本日ここに平成23年第3回上郡町議会定例会が招集されましたところ、議員各位には、御多用の中、御出席賜りまことに御同慶の至りに存じます。また先日来、常任委員会、特別委員会を開催されるなど、議会活動に御精励を賜り、厚く御礼を申し上げます。
今期定例会に提出されます案件といたしましては、報告4件、条例の一部改正2件、補正予算1件の計7件であります。また、請願1件、陳情3件を受理しております。
いずれの議案にいたしましても、重要な案件でありますので、十分に御審議をいただきまして、適切妥当なる御決定とあわせて円滑なる議会運営に御協力を賜りますよう、お願い申し上げまして、開会のごあいさつといたします。
ただいまから、先例により議会運営委員長から平成23年第3回上郡町議会定例会の議会運営について報告をしていただきます。
沖委員長。
○議会運営委員長(沖 正治君) 皆さん、おはようございます。それでは、議会運営委員会の報告をさせていただきます。
日時につきましては、平成23年6月1日水曜日、午前10時からでございました。
場所につきましては、第1委員会室。
出席者については、阿部委員、赤松委員、田渕委員、村上委員、工藤委員、山本議長、そして私、沖でございます。説明のために出席した者の職氏名、山本町長、竹本総務課長。
協議案件については、平成23年第3回定例会の議会運営についてであります。山本町長からあいさつを受け、続いて竹本総務課長から平成23年第3回定例会に提出される案件と内容について説明を受けました。今期定例会に提出されます案件といたしましては、報告4件、条例改正2件、補正予算1件の計7件であります。また、請願1件、陳情3件が提出されております。
会期については、6月7日火曜日から6月15日水曜日の9日間と決めました。
議事日程についてでありますが、各議員のお手元に配付しております議事日程表に基づき、次のとおり進めることにいたしました。
6月7日火曜日、諸報告、一般質問。8日水曜日、一般質問。9日木曜日、一般質問、議案説明及び表決、補正予算説明。10日金曜日、休会。この日は付託委員会を予定しております。11日土曜日、休会。12日日曜日、休会。13日月曜日、休会。この日も付託案件についてよろしくお願いいたします。14日火曜日、付託案件表決、補正予算表決。15日水曜日、補正予算表決。
議案の取り扱いでありますが、報告第1号、第2号、第3号、第4号については、即決とすることにいたしました。請願第4号、議案第30号及び第31号は総務文教常任委員会に、陳情第4号は民生建設常任委員会に付託することにいたしました。なお、議案第32号の補正予算については従来どおりの扱いであります。次に、陳情第2号及び第3号については議員配付とすることにいたしました。以上、議事日程終了次第、閉会することにいたしました。
その他についてでありますが、本定例会の開期中に全員協議会の開催を予定しております。9月定例会を9月6日火曜日からに予定し、開会に向けての議会運営委員会を8月31日水曜日に開催する予定であります。
以上、報告を終わります。
○議長(山本守一君) 議会運営委員長の報告が終わりました。
開会します。
ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので、これより第3回上郡町議会定例会を開会いたします。
地方自治法第121条の規定により、町長をはじめ各関係課長の出席を求めております。
これより、本日の会議を開きます。
直ちに日程に入ります。
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により議長から指名いたします。議席11番、村上 昇君と議席12番、工藤 崇君の両君を指名いたします。
日程第2、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。
会議規則第5条の規定に基づき、本定例会の会期は本日6月7日から6月15日までの9日間としたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
異 議 な し
○議長(山本守一君) 御異議なしと認めます。
よって、議会運営委員長の報告のとおり決しました。
日程第3、町長のあいさつと提出案件に対する説明をお願いします。
町長。
○町長(山本 暁君) 皆さん、おはようございます。6月定例会の開会に当たりまして、一言ごあいさつと提出しております案件につきまして、御説明申し上げます。
田植えも始まり、農事に忙しい季節となり、また千種川では若あゆの踊る季節となってまいりました。議員の皆様におかれましては、公私ともに大変御多忙の中を御出席賜り、厚く御礼申し上げます。
それでは本会議に提出しております案件につきまして、御説明を申し上げます。
まず、報告第1号でございますが、兵庫県町土地開発公社の平成22年度の業務報告及び決算につきまして、地方自治法の規定により設立団体の議会に報告するものでございます。
次に、報告第2号、第3号及び第4号につきましては、一般会計、特別会計、農業集落排水事業及び
特別会計公共下水道事業における繰越額の確定に伴い、それぞれ平成22年度の繰越明許費繰越計算書を議会に報告するものでございます。
次に、議案第30号につきましては、兵庫県町村職員互助会の名称変更に伴い、職員の互助会共済制度に関する条例の一部を改正する必要が生じましたので、提案する次第でございます。
次に、議案第31号につきましては、地方自治法の一部を改正する法律等が公布されたことに伴い、上郡町税条例の一部を改正する必要が生じましたので、提案する次第でございます。
次に、議案第32号につきましては、平成23年度一般会計の補正予算でございます。
まず、一般会計の補正の主なものといたしましては、教育費関連の国庫補助金追加交付等による補正でございまして、455万6,000円を追加し、補正後の予算総額を68億1,908万5,000円といたしております。
以上、報告4件、条例改正2件、予算補正1件、合計7件の案件をここに提出させていただいております。
いずれも重要な案件でございますので、どうかよろしく御審議の上、適切なる御決定をお願い申し上げ、ごあいさつと提案理由の説明といたします。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(山本守一君) 町長のあいさつと提出案件に対する説明が終わりました。
日程第4、執行状況報告を行います。
副町長。
○副町長(高橋道夫君) おはようございます。平成23年3月議会以降の主な執行状況を御報告させていただきます。
1の入札についてであります。平成23年2月28日、上郡第2分区舗装復旧工事ほか2件。4月15日、上郡町観光案内所建築工事。4月27日、高田小学校耐震補強・改修工事。5月19日、隈見橋配水管添架ほか工事ほか2件。合計8件の執行でございます。
2の検査でございます。平成23年4月12日、
農林水産省所管会計実地検査を会計検査院第4局により耕作放棄地に関する検査を受検し、指摘事項はございませんでした。5月16日、
厚生労働省所管会計実地検査を会計検査院第2局により、上郡町東町総合センターの運営管理等に関する検査を受検し、指摘事項はございませんでした。5月24日、
農林水産省所管会計実地検査を会計検査院第4局によりクラスター事業に関する検査を受検し、指摘事項はございませんでした。
3の事業、行事でございます。平成23年5月4日、大鳥圭介没後100年記念講演会、アニメ完成披露会を生涯学習支援センターで、町内外から多くの参加をいただいて盛大に開催いたしました。参加者は約400人でございました。5月25日、日常的な健康へのきっかけづくりを目的としたチャレンジデー2011を多くの住民参加を得まして実施いたしました。参加者は7,217人、参加率は42%でございました。
以上でございます。
○議長(山本守一君) 執行状況報告が終わりました。
日程第5、議会活動報告を行います。
事務局長より報告させます。
局長。
○議会事務局長(中山直樹君) 3月定例会以降の議会活動を報告いたします。
2月24日、
千種川床上浸水対策特別緊急事業特別委員会が開催され、赤松委員長ほか9名の出席でございます。
25日、都市計画審議会が開催され、沖議員ほか2名の出席でございます。同じく、25日、播磨高原広域事務組合新都市協議会及び組合議会定例会が開催され、議長ほか3名の出席でございます。
26日、
上郡高等学校卒業証書授与式が挙行され、各議員の出席であります。
3月3日、
安室ダム水道用水供給企業団議会が開催され、議長ほか1名の出席でございます。
11日、
上郡中学校卒業証書授与式が挙行され、各議員の出席でございます。
12日、
高齢者大学千種川学園閉校式が挙行され、議長の出席でございます。
18日、各幼稚園修了証書授与式が挙行され、各議員の出席でございます。同日、相生・
上郡広域シルバー人材センター通常総会が開催され、議長の出席でございます。
23日、各小学校卒業証書授与式が挙行され、各議員の出席でございます。同日、農業委員会が開催され、村上議員の出席でございます。同日、
東備西播定住自立圏形成推進協議会が開催され、正副議長の出席でございます。
25日、
赤相農業共済事務組合議会が開催され、議長ほか1名の出席でございます。
28日、定例出納検査が実施され、阿部議員の出席でございます。同日、竹万
地区区画整理事業竣工式が挙行され、議長ほか3名の出席でございます。
29日、都市計画審議会が開催され、沖議員ほか2名の出席でございます。
4月5日、広報調査特別委員会が開催され、大政委員長ほか4名の出席でございます。
6日、各小学校入学式が挙行され、各議員の出席でございます。
7日、播磨高原東中学校入学式が挙行され、議長の出席でございます。
14日、広報調査特別委員会が開催され、大政委員長ほか4名の出席でございます。
17日、いいざか祭が開催され、副議長の出席でございます。同日、進級お祝剣道大会が開催され、議長の出席でございます。
18日、上郡町森林組合臨時総代会が開催され、議長の出席でございます。
19日、農業委員会が開催され、村上議員の出席でございます。同日、社会福祉協議会理事会が開催され、工藤議員の出席でございます。
23日、上郡町連合自治会定期総会が開催され、議長の出席でございます。
25日、定例出納検査が実施され、阿部議員の出席でございます。同日、広報調査特別委員会が開催され、大政委員長ほか4名の出席でございます。
30日、社会福祉協議会理事会が開催され、工藤議員の出席でございます。
5月7日、
船坂地区県民交流広場開所式が挙行され、議長ほか2名の出席でございます。
9日、議会運営委員会が開催され、沖委員長ほか6名の出席でございます。
11日、上郡町
人権文化推進協議会常任委員会が開催され、議長ほか1名の出席でございます。
12日、
高齢者大学千種川学園開講式及び赤穂郡
身体障害者福祉協議会総会が開催されまして、議長の出席でございます。
14日、上郡町銘水会総会が開催され、議長の出席でございます。
15日、上郡町文化協会総会が開催され、議長の出席でございます。
16日、
東備西播定住自立圏形成推進協議会監査が実施され、議長の出席でございます。
17日、千種川上郡工区整備連絡協議会が開催され、議長ほか4名の出席でございます。
千種川赤松地区整備推進協議会が開催され、議長ほか1名の出席でございます。
18日、兵庫県功労者表彰が挙行され、工藤議員の出席でございます。
20日、広報調査特別委員会が開催され、大政委員長ほか4名の出席でございます。同日、農業委員会が開催され、村上議員の出席でございます。
21日、赤穂郡連合PTA総会が開催され、議長の出席でございます。
24日、兵庫県
町議会議員公務災害補償組合議会定例会及び兵庫県
町議会議長会評議員会議が開催され、議長の出席でございます。
25日、民生建設常任委員会が開催され、橋本委員長ほか6名の出席でございます。同日、月例出納検査が実施され、阿部議員の出席でございます。
26日、上郡町商工会通常総代会及び(社)相生・
上郡広域シルバー人材センター通常総会が開催され、議長の出席でございます。
27日、総務文教常任委員会が開催され、小寺委員長ほか5名の出席でございます。同日、社会福祉協議会理事会が開催され、工藤議員の出席でございます。
30日、
千種川河川改修特別委員会が開催され、赤松委員長ほか8名の出席でございます。
31日、
西播磨市町議長会講演会が開催され、小寺委員長ほか1名の出席でございます。同日、兵庫県町議会議長会定期総会が開催され、議長ほか3名の出席であります。
6月1日、議会運営委員会が開催され、沖委員長ほか6名の出席でございます。同日、上郡町
青少年育成センター運営委員会が開催され、副議長の出席であります。
以上です。
○議長(山本守一君) 議会の活動として主なものは以上のとおりであります。
日程第6、特別委員長報告を行います。
千種川河川改修特別委員会の委員長報告をしていただきます。
赤松委員長。
○
千種川河川改修特別委員長(赤松初夫君) それでは、御指名ですので、特別委員会の報告をさせていただきます。
開催日時ですが、23年5月30日、午前10時からでございます。
場所は、第2委員会室。
出席者委員は、大政委員、井口委員、小寺委員、沖委員、田渕委員、村上委員、工藤委員、山本委員と私、以上でございます。そのときの欠席者は、橋本委員、藤本委員、阿部委員の3名の方でございました。説明のために出席した者の職氏名、山本町長、高橋副町長、上林技監、寺内課長、茶野副課長、山本係長でございました。
それでは、朗読でもって報告させていただきます。
1番、
千種川床上浸水対策特別緊急事業についてであります。別紙紙面により現在施工中の工事及び本年度に予定されている工事について説明がありました。
そのときの委員と担当課の主な質疑応答は次のようでございます。質問、風の公園はどのように復旧するのか。答弁、駐車場への進入口を国道から県道に切りかえるなどの変更はあるものの、原形復旧すると聞いている。質問、役場前の水位観測所はどうなるのか。答弁、河川改修後は隈見橋上流へ移設する。質問、県道西新宿上郡線の落岩付近の道路高はどうなるのか。答弁、現況道路高より約1メートル高くなる。質問、工事の集中することにより、交通面でも不便が生じると思うが、どう対処するのか。答弁、光都土木事務所と全施行業者で設置した安全対策協議会で協議し、対策を講じている。町からの安全対策の徹底を土木事務所に申し入れたい。また、「本事業に係る町単独の事業費を把握する必要があるのではないか。」との意見が出されました。
2番目、
千種川災害復旧等関連緊急事業について。別紙紙面により、
千種川水系緊急河道対策の概要及び大枝新から楠まで、総延長7キロメートルの
災害復旧等関連緊急事業に係る調査設計、築堤工事、護岸工事、河床掘削工事等の年度別事業スケジュール及び本年度の事業内容、スケジュールについて説明があった。また、河床掘削等により、全体で約260万立方メートル、当町区域内で約180万立方メートルの残土が発生するため、楠地内の清谷(借地)、ヤナ谷(用地買収)に処分場を確保する計画を進めているとの報告があった。
委員と担当課との主な質疑応答は次のとおりです。質問、住宅の移転はどのぐらいあるのか。答弁、河野原地内で7軒、横山地内で1軒の計8軒である。質問、用地買収面積は、全体で約25ヘクタール、平成23年度で約21ヘクタールとあるが、その差は何なのか。答弁、4ヘクタールは既に買収を完了した。また「本事業に係る町単独の事業費を把握する必要があるのではないか。」との意見が出されました。なお、その意見に対しては、担当課からきちっと詳しく調べて出すという答弁がありました。
以上、報告いたします。
○議長(山本守一君) 報告が終わりました。
ただいまの委員長報告は議長を除く全議員による特別委員会でありますので、質疑、意見とも省略し、これを了承したいと思います。
これに御異議ありませんか。
異 議 な し
○議長(山本守一君) 御異議なしと認めます。
よって、特別委員長の報告は了承とされました。
日程第7、請願書・陳情書の件を議題といたします。
請願第4号は、「取調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」に関する件で、住所、神戸市中央区橘通1丁目4番3号、団体名、兵庫県弁護士会、代表者名、会長、笹野哲郎氏から、5月30日に提出があり、お手元に配付のとおり受理したものであります。
ここで紹介議員から請願の趣旨説明を求めます。
井口まさのり君。
○1番(井口まさのり君) それでは、請願第4号、「取調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」に関する請願書について御説明させていただきます。
請願者の氏名等は議長より朗読されておりますので省略いたします。
それでは、請願書を朗読いたしまして、趣旨説明にかえさせていただきます。
「取調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」に関する請願書。
1.請願の要旨。地方自治法第99条の規定により、国の関係機関へ、録画・録音による刑事事件の取調べの全過程の可視化などを内容とする刑事訴訟法の改正を早急に行われるよう要望する意見書を提出していただくこと。
2.請願の理由。平成21年5月21日から裁判員制度が導入され、刑事裁判に国民感覚が反映されるようになることが期待されています。実際の刑事裁判では、自白の任意性と信用性が争点となることが多く、その場合、被告人を取調べた多数の捜査関係者を証人尋問して、捜査関係者の証言が真実かどうかを見きわめなければならないため、職業裁判官でも判断が難しい仕事であると言われています。そこで、裁判員が取調べの状況を検証し、供述調書の任意性や信用性の判断を容易に、かつ正確になし得るようにするべく、取調べの可視化(全過程の録画)を実現しなければなりません。
また、昨年9月10日に無罪判決が言い渡された厚生労働省元局長事件では、大阪地検特捜部による違法・不当な取調べが明らかとなり、さらには主任検察官が客観的証拠であるフロッピーディスクに改ざんを加えていたことが明らかとなりました。本件のような違法・不当な捜査を抑止し、冤罪被害者を生み出さないためには、取調べの可視化(全過程の録画)が不可欠です。
現在、検察庁では、裁判員裁判対象事件につき、検察官の裁量により取調べの一部録画が行われ、また警察庁でも取調べの一部録画が試行されています。しかし、取調べの一部を録画するだけでは、捜査側に都合のよい部分だけが録画されかねず、取調べの実態の評価を誤らせる危険性があります。よって、速やかに取調べの全過程の録画を行うことで、取調べの可視化を実現しなければなりません。
以上より、地方自治法第99条の規定により、国の関係機関へ、録画・録音による刑事事件の取調べの全過程の可視化などを内容とする刑事訴訟法の改正を早急に行われるよう要望する意見書を提出していただきますよう請願いたします。
以上であります。本請願を慎重に審議していただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(山本守一君) 請願の趣旨説明が終わりました。
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
な し
○議長(山本守一君) ないようでございますから、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題としております請願第4号については、議会運営委員長の報告のとおり総務文教常任委員会に審査を付託したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
異 議 な し
○議長(山本守一君) 御異議なしと認めます。
よって、請願第4号は総務文教常任委員会に審査を付託することに決しました。
次に、陳情第4号についてでありますが、
災害復旧等関連緊急事業により建設される赤松地区のポンプ揚水施設の管理の公平化の件であります。5月27日に提出があり、お手元に配付したとおり受理したものであります。
本件についても、議会運営委員長の報告のとおり、民生建設常任委員会に審査を付託したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
異 議 な し
○議長(山本守一君) 御異議なしと認めます。
よって、陳情第4号は民生建設常任委員会に審査を付託することに決しました。
ここで暫時休憩します。再開は午前10時50分。 (10時34分)
休 憩
○議長(山本守一君) 再開いたします。 (10時50分)
日程第8、一般質問を行います。
会議規則第61条第1項の規定により、通告順に発言を許可します。
通告1番、議席4番、藤本ゆうき君に許可いたします。
○4番(藤本ゆうき君) おはようございます。藤本ゆうきでございます。質問に先立ちまして、一言申し上げます。
3月11日2時46分、東日本で発生し、いまだに予断を許さない原発の状況が続くなど、大震災は私たちの想像をはるかに越える未曾有の大災害となり、きょう現在で1万5,373人もの命や大切なものをいとも簡単に奪い去りました。発生より約3カ月たった今もまだ8,000人を超える方々が行方不明となり、9万8,303人もの人たちが避難生活を余儀なくされております。だれがこのような事態を予測したでしょうか。あらためまして、このたびの東日本大震災で被害に遭われました皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになられました方々の御冥福をお祈り申し上げます。そして、一日も早い復興を心より願っております。
連日、テレビ、新聞等で震災の状況が生々しく放映され、私たちはその状況のすさまじさに息を飲み、だれもが予期せぬ自然災害の恐ろしさを改めて知ると同時に防災対策の必要性を実感したことと思います。この大震災から東日本が立ち上がるための復興にかかる費用は約30兆円とも言われており、約10年以上の月日が必要と言われています。今後、私たちは阪神・淡路大震災から兵庫県が立ち直り復興したように、東日本がこれまでのように笑顔と元気を取り戻し、一刻も早く復興するため、私たち一人一人ができることから協力していくことが大切であると強く感じております。
それでは、最初の質問に入りたいと思います。
町長の政治、行政に対する姿勢についてであります。今、日本にはさまざまな困難が立ちはだかっております。当然国家を形成する地方、我が町についても例外ではなく、難問が山積しております。今年度23年度から25年度までは財政的に極めて厳しい状況であることは、これまでにも何度となく議論されておりますし、町長も十分に御認識をされておることと思います。
さて私は、自治体のトップリーダーである町長は、私たち町民に夢と希望を与える旗振り役であらねばならないと思っております。23年度がスタートした現在、困難に立ち向かわなければならない、この厳しい状況の中で、町長の熱い思いは町民に届いているのでしょうか。思いを伝える、伝わる、これは行政を進める上で極めて重要であると思いますが、町長のこれまでの議会での言動を思うと、どうも疑問を抱かざるを得ないのですが、いかがでしょうか。
そこで町長は、日々どれほど意気込みを持って職務に取り組まれておられるのでしょうか。また、上郡町の代表として、どれほどの緊張感を持って取り組んでおられるのでしょうか。町長の政治行政に対する姿勢をお伺いいたします。若干3月議会で話した事柄にも触れていきますが、善後策といいましょうか、討論させていただきたいと思います。
次に防災対策についてであります。災害はいつ何時どんな形でやってくるのかわかりません。これまでにも何度も、また前回の3月議会の一般質問でも議論させていただきました。その直後の東日本大震災だけに、防災対策への思いはひとしおであります。
私たちはこの大震災を再びとうとい教訓として災害に強い上郡を本腰を入れて目指すと同時に、防災対策というものを抜本的に見直す必要があると思います。近くに山崎断層を抱える私たち上郡町民は、さらに防災意識を高め、日ごろからどのような災害からも被害を最小限に食いとめられるよう準備する必要があります。今回の大震災を目の当たりにして、町民の生命と財産を守る立場にある町長は、防災対策への視点、考え方が変わっていると思います。いや、変わらなくてはなりません。
そこでお尋ねをいたします。
町長の防災対策についての見解を3月同様、改めてお聞かせいただきたいと思います。
以上で、壇上からの質問を終わります。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) ただいまお話があった件につきましては、趣旨は十分に認識しておりますので、今後ともですけれども、事あるごとに上郡町としての主体性を重んじながら、姿勢を正して毅然として、しかもかつ温かく対応していくようにしていきたいと考えております。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) 今回、この質問を私がさせていただくについて、前回の3月議会のときの町長の議員とのやりとりであるとか、そういったものを町民が聞いたりして、かなり私のところにも反響があったんですね。まず最初に聞きたいのが、町長としての行政を進めていく上での言葉の重みというものを町長はどのようにとらえておられるのかということをまずお聞かせいただきたいと思います。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 私は非常に重要なお話をされたと思っております。言葉については、私は言葉は非常に大切だと思っておりますけれども、余り言葉の使い方が上手であると私は思っておりませんが、やはりそのときそのときの対応につきまして、いろんな背景もあるわけでございますけれども、それを踏まえた中での発言をしているつもりでございます。そして、特に何でもいいということではなしに、それぞれについての対応も踏まえながら、いろんなことをお話しさせていただいている。あるいは、この上郡町としての決まりにつきましての対応、苦渋の選択もあったり、あるいは内部的に非常に難しい中での話という場合もあるわけですけれども、そこも決断しながら乗り越えていかないといけないと思っておるところでございます。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) 今回、この質問に関しては、善後策という考え方でとらえてくださいね。前回の3月議会の中で、ある議員のチラシにも書いておりましたけれど、桜まつりをやめるかやめないかというような話があって、震災が起こったのは遠いところだからということを指摘されると、町長は私は能天気なところがあるからというようなお話があって、それがある議員のチラシに書いてありました。あのチラシを読んだ町民が、人のチラシだけれども僕のところにもかなり反響があったんです。今まであんなことはなかったんですけど。そんな能天気な町長が、これから財政的にも非常に厳しい状況に入っていく中で、本当に町民のために一生懸命仕事ができるのかというような反響があったのですが、あれはどういう意味でおっしゃったのか。ここで教えていただきたいと思います。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) たしか桜まつりのときの話だったと思っております。これにつきまして私自身は、そういうことをすることについて、あの時点ではなかなか難しいのかなと思っていたのですが、いやいや待てよ、これは前にもあったんですけれども、この震災だとか、あるいはいろいろな大きな国家的な被害を受けたときに、対応の仕方を国家として考えておかないといけないのではないかという思いは常にありました。
1つは、神戸のときがそうだったんですけれども、喪に服そう、あるいはそういう考え方でいこうということなんですが、私はブラジルへ行ったときにあったんですが、そういうときに国として1週間だったら1週間だけやろう、喪に服そう。その後、皆で力を入れて、これを支援するために皆やるんだ、通常のものと一生懸命やるんだという考え方を持っておられたように聞いておるのです。そのときに、なるほどなと思いました。そして、私も阪神のときに、これは1週間だったら1週間、10日だったら10日でもいいけれども、後は全力挙げて、通常に戻って力を合わせてやろう。あるいはその余力をもって、あるいはプラスアルファという形で支援をしていこうということでないと、今回の場合は、ずっと今のところいつまでということは言っていませんわね。そうすると、いつまでやるんだという感じが、今の雰囲気の中には若干あるようにも思います。そういう中で、私はそのときにそういう思いを考えていたものですから、表現は適切でなかったと思いますけれども、一応ここらあたりで力を出し合って、喪に服すのは喪に服すとして、区切りをきちっとして、その上で力を合わせてやっていくのが筋ではないかと考えていたものですから、ああいう表現になりました。これにつきましては、いろいろな批判もあろうと、あるいは立場もあろうと思っておりますので、それを私自身は決して部下に強制したりしたわけでは決してありませんが、できるだけ早く立ち直っていく方法を考えないといけないのではないかというニュアンスのことは話させていただいておるところでございます。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) 桜まつりをやめるかやめないかの話ではなくて、それはどういう思いでしたのかということではなくて、町長がこの本会議、本会議といったら神聖な場です。この議論というのは非常に重いですし、町長がここで発する言葉というのは非常に重いですし、そういう場で議論をする中で、私は能天気なところがあるというような発言は、僕はいかがなものかというふうに思うのです。僕も町長のお人柄はよくわかりますし、それはそれで非常に親しみやすくていいと思うのです。ただ、これが町民のために、そこで職務を遂行していくわけですから、そういう中で、私は能天気なところがあるという姿勢というものは、私はこれから厳しい状況を乗り切っていく中で、そういう姿勢というものはどうかと思うということをお尋ねしているのであって、桜まつりをやめたかやめないか。それはどういう思いでやめたかという、そういう姿勢を聞いているのではないんですが、その辺、どういうふうにお考えですか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) いきさつというか、思いはそういうようなことで話をさせていただきました。だから先ほど申しましたように、発言そのものは余り適切ではなかったと思っておるところでございます。今後、これにつきましては、気をつけて対処したいと思います。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) それともう一つ、演壇でも申し上げましたが、3月議会のことでちょっと触れるということをお話をしましたけれども、私非常に、前回の3月の議会の中で、町長が議員とのやりとりの中で、これから国家予算というものが東北関東のほうに行くであろうと。これから約30兆円の予算がかかっていくから、いろいろな意味で財政的に厳しくなってくる。この上郡町も当然、そういう意味では厳しくなってくるであろうという中で、その予算が向こうに行く前に、早いこと上郡町が抱えている大事業というものをやっていかないといけないだろうという発言をされましたけれども、私はそういう姿勢も町長としての姿勢というものはどうかと思うのです。その話というのは、上郡町で、例えばある地区が災害に見舞われた。そのときに違う地区の自治会長なりが、町の予算は当然向こうへ行くぞと、その前にこっちで公園をつくりたいから早いこと予算要求して公園をつくるようにしてもらっておこうという話と同じレベルの話なんです。レベルは違いますけれども、同じようなことなんです。それが1つの自治体の長が、僕は言うことではない、そういう姿勢は全く間違っているということを3月議会の中でお話しさせていただきましたけれども、僕はあの姿勢は間違っていると、はっきりとここで申し上げたい。あのときも申し上げましたけれども、もう一度改めて申し上げたいのですが、町長はどういうふうに考えておられるのでしょうか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 予算要求しているものについて、これはやらないのだというようなニュアンスにその場合はなりますよね。そうすると、予算要求との兼ね合いもあります。私としては、できるだけ予算要求したものについては的確にやっていこうという責任もあるわけです。その辺の兼ね合いもありますので、その話をさせていただいております。やらないのなら予算要求をやめたらいいわけです。落としていったらいいわけです。あの時点では、皆さん方にお願いして、これだけの予算を要求しますよということを言っている以上は、やる義務が私には執行する責任者としてあるわけでございますので、これはやらないといけないだろうと思いますけれども、それでちょっとそんな話になりましたけれども、不謹慎な部分があったことにつきましては、おっしゃるとおりだと思いますので、それについては陳謝したいと思いますけれども、予算をあの時点で落としてしまうのだというようなことの中身を、私はそれはそうだろう、じゃあ減らしましょうかという話はできません。その辺は御理解いただきたいと思っておるところでございます。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) でも、町長、ほかの議員からの質問もありまして、僕もその質問をしましたけれども、これから23年度についてはこういうような事態が東日本で起こったから、予算は当然財政的に厳しくなってくるだろうから、23年度予算を挙げているけれども、その中でもやっぱり見直していく部分もあるし、見直していきたいというようなお話をされていましたよ。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) それは確かなんです。確かと言ったらおかしいんですけれども、今の国庫予算の関係だけ言えばそうなんですけれども、ある事業について、これはちょっと私どもの当初1月の要求書をつくる時点ではかなり要求が変わってきて、今おっしゃるようなこともあって、それが100%要求どおりとれる可能性がないやつが、本当言いますとあります。これはもう少しやらないとわからないんです。これは8月の末か9月ぐらいにならないとわからないのではないかと思います。補助金の交付申請した段階で、ある程度の模様はわかるかと思いますけれども、決定をするまでちょっとわからないのですが、今おっしゃるように若干ダウンせざるを得ないものがあるやにもう既に聞いております。連絡いただいているんです。その辺もありますので、できるだけ先ほど申しましたように、予算を要求して、これこれこれをやりますよということで町民に約束したものについては、できる限り全力を挙げて確保していきたいと、これは今もそれはやらないといけないだろうと思っております。ただ、表現は先ほど言いましたように、余り適切ではなかったとは思っておりますけれども、その中での対応をせざるを得ないし、また今申しましたように国との折衝の中でどうなるかわからない部分もあります。ですので、それにつきましては、その中で努力を精いっぱいし、また場合によってはテレビのときと同じような形で皆さん方にも御協力いただかないといけない場合もあるかもわかりませんけれども、そういうような心積りではおるわけでございますので、ちょっとラインを前へ出たかなという感じはありますけれども、そういう意味合いでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) 今回給食センターのことに関しては、通告もしていませんし、演壇でもそういうことはしゃべっていませんから、そのことについて何か詳しく聞こうとしているわけではなくて、姿勢というものを全般的にわたってお伺いしたいので、お聞かせをいただきたいのですが、前回の3月議会のお話の中で、当然、上郡町の今現状、財政事情は厳しい。これから先、23年度、24年度、25年度になるにつれて非常に厳しくなっていく。そういう中で、東北の大震災があった。当然国家予算も向こうのほうに集中される。こっちのほうは厳しくなってくるだろう。そういう中で、給食センターなり大事業というものを、今やるタイミングではないのではないかというお話をさせていただいたときに、上郡町がそれをやることによって、東日本大震災の復興につながっていくんだというようなお話を町長はされましたけれども、あれはすごく非常に興味深いところがありまして、もっともっと詳しくお話を聞かせていただきたかったのですが、時間がありませんでしたので、一般質問でお聞かせいただこうと思っていましたので、その辺をちょっと詳しく教えていただきたいなと思います。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) どういうふうに表現したらいいのかわかりにくいところもありますけれども、東北がへこんだと。日本全体でもその分へこんでくると。だからその分をどこかで上げていかないといけない部分が出てくるだろうというような感じはいたしております。そのために上げるというのは元気を出していき、あるいはいろいろな活動をし、いろいろなイベントにしてもそうですし、いろいろな事業にしてもそうです。そういうものを一方でやらないと、ただへこんでしまっているような状況下にあります。ですので、そういうような中での対応として、私はお話しさせていただいたわけでございます。今、家族でもそうですけれども、だれかが病気になったというときに、じゃあ私が、例えば18の息子が一生懸命学校もやらないといけないけれども、アルバイトもし出したというような形で頑張ることがあると思いますけれども、それの部分もあるのではないかと思っております。ただ、私は、この上郡町で予算要求する、あのちょうど予算要求の時点で出したところだったものですから、それを先ほど申しましたようなことで、そうならないようにしなければならないのは私の責務であろうとは思っておりました。ただし、国家のほうでいろいろな形で出てくるだろう、これからも出てくると予測しているのですけれども、その場合はその場合で、きちっと説明を皆さん方にさせていただきまして、これは今申し上げましたように、向こうのほうへ予算が行ったからその分だけこれだけ減りました。それについて上郡町の持ち分はこれくらい減りましたという話は十分させていただきますけれども、それはあえて私はそれまで、国のほうにそれは約束だからだめだということは言いかねるなと、思っておりますけれども、どうしてもやりたい部分、特に、この事業については上郡町の場合はおくれているのだから、どうしてもやりたいと思うような事業があります。また上郡の町民の命や財産を守るためにどうしても、この防災関係で仕上げておきたいというものは、重点的に対応していきたいと思っておるところでございますので、その辺の甲乙のつけ方もいろいろ難しいかと思いますけれども、そんな思いでおります。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) 久しぶりに、おとといに、上郡町のホームページを見たんです。それと同時に近隣のホームページも見てみたんです。なぜ近隣のホームページを見たかといったら、町のホームページを見たときに、大震災関連のことが全くホームページになかったんです。以前にあって、それが消えているのかどうかというのは調べていないからわかりませんけれども。近隣のホームページを見たんですね。そうしたら、各自治体の支援状況であるとか、これまでやってきた支援状況、これからまたどういうことをやる、どれぐらいの物資をどういうふうにしたかという情報というものをほかの自治体は載せていて、載せ方にいろいろな形はありますけれども、そういうふうにやっていたのですが、上郡町はそういうことがなかったのですけれども、そういう支援をやったから、何かいやらしく載せたらいいじゃないかという意味でではなくて、上郡町もいろいろな職員が何日間か泊りがけで支援に行ったりとか、町民のありがたい気持ちで物資を届けたり、いろんなことを支援してきてます。金銭的なものもそうです。そんなのを載せろとか、そういういやらしい意味で言うとるのではないのですが、何かそういうところも僕は姿勢として、町長のこれまでの発言とそれがリンクしてしまうわけです。だから全くそういう町として、町長が言ったように、大震災は遠いところだからという感覚で、町長はじめ職員もそういうふうに見ておるのかという感じに思ってしまうのです。それは僕の勝手なげすの勘ぐりといいますか、そういうものかもわかりませけれども、上郡町のホームページにはなぜそういうものを載せないのですか。載せていたのですか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) このことにつきましては、いろいろな思いもある。言われたところの半分ぐらいはちょっと当たっていたところもあるんですけれども。余りそういうことをやったやったと出したくなかったという部分もあるのですが、それではおかしいのではないかということで、広報では出しているんです。それで、ホームページにもこれにつきましては出してはどうだと。上郡町もやっているんだから出したらどうかという意見も聞いておりまして、それはこれから出すようにさせていただこうということになっています。今話をしたとおりなんですが、そういうことですので、私自身は、これは出してもいいんじゃないかということで、あらゆるところで話につきましてはこういうことをやっています、ああいうことをやっていますということは話をさせていただいているのとあわせて、広報で出させていただいたという状況になっております。ホームページのほうには今のところ出していない状況でございます。それはおっしゃるとおりでございます。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) それはもうそれで結構です。確かにこれみよがしにする必要もないですし、そういうのは気持ちでやるものですから、それはそれでいいと思います。ただ、ほかの近隣はほぼやっていたから、上郡町だけ何か意図があるのかなと思って、ちょっとお聞かせいただきました。姿勢ということで、これまで町長は、さっきも言ったように人柄はいいんですよ。人柄はすごく親しみがあっていいんですけれども、いざそれが仕事、職務となると、それとこれとは絶対別だと、これまで僕は何回も町長にはお話をさせていただきました。やっぱり町民もそう感じておられる方というのは多いのです。町長、本会議とか委員会などでもそうなんですが、結構失言が目立つように僕は思うのです。能天気発言もそうですし、予算が行ってしまうまでに早いことやろうというような話もそうですし、これまでいろいろ町長が発言する中で、失言が少し多いなと思うのですが、町長、仕事そのものに緊張感を持っておられますよね。2回目の当選が無投票だったから、ちょっとだらけているのと違うかというような町民からの指摘もありますけれども、そんなことないですよね。それをちょっとお願いします。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) おっしゃる点につきましては、私も注意しないといけないだろうと思っています。ただ2期目だったからどうの、無投票だったからどうのということは一切ありません。要は、表現が適切でなかったというよりもわかりやすい話をしたかったという部分のほうが勝っていたのではないかという感じはしたのですが、これからその辺につきましては、そういう話の中でもきちっと整理した中で話をさせていただこうと思います。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) わかりました。この質問は以上で終わります。次の防災対策についてお願いします。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) このたびの東日本の大震災では、本当に藤本ゆうき議員もおっしゃったように、本当にびっくりするような、想像を絶するような被害だったということで、私も案外阪神の関係も知っていたし、あるいは伊勢湾台風そのものも直下の真下におりましたので、経験したわけでございますが、今回は自然の災害の恐ろしさというものをひしひしと感じました。そういうことでございますので、これは私だけではなかったのではないか。皆さん方そうだったんではないかと思っておるわけでございます。いわば、逃げ口の話になりますけれども、想定外みたいな話が出てきているわけです。そういうことでなしに、本当に我々日本人全体が少し甘く見ていたのではないかという思いはあります。だから、災害に対するシフト、あるいは基本的な考え方もがらっと変えていかないとだめなんではないかという思いにさらされました。あれだけの阪神のときにたたかれておりながら、まだ懲りていなかったのかと思いまして、反省しているところでございます。そういうことでございますので、これは基本的な部分も県なり国なりの部分もこれから変えてくると思っておるのです。そういうことですので、私どもも防災対策をそれに応じてきちっと変えていく必要があるのではないかと思っております。
これまでの想定された災害に対して、こういうことをやっていこうというような仕組みで自治体、あるいは県も国もそうなんです。やられているのは全くそうなんです。想定がこれぐらいだからこういうふうな対応でいいのじゃないかという話になっていますね。ですので、これをきちっと考えていかないといけないので、確実にそうだと思っておりますけれども、国も基本的な考え方、指針も含めて見直す。それに準じまして私どもも見直していかないといけないと思っておりますので、それについての対応、あるいは現在の合いを見ながら、あるいは佐用の事例を見ながら、私たちの防災計画、現在もやりかけておりますけれども、それにつきましても、一部手直しする必要が出てくるのではないかと思っておりまして、ほぞを固めてきちっとやり方を変えないといけないのではないかと思っておるところでございます。
そういうことで、特に風水害、土砂災害などについて個別の話もありますが、これはここでちょっと切らせていただきます。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) 町長がおっしゃるとおりで、これだけの規模になる災害は想像を絶するものがあって、テレビでやっていましたけれども、ある震災被災されたおじいちゃんが、2歳の孫が流されていくところを目の当たりにして、どうすることもできなかったというような、そういうむごい話とかがたくさんあるでしょうし、いまだに8,000人ぐらいの人がまだ行方不明で見つかっていないという、この異常な災害。当然、上郡町では津波というものは考えられないでしょうけれども、いろんな災害の状況が考えられると思うのです。今回、冒頭申し上げましたように、町長も災害に対しての視点が変わっておられるという、今さっきのお話でしたけれども。上郡町で怖いのは土砂災害といいますか、あれが怖いのではないかと思うのですが、そこでお伺いしたいのは、この上郡町で現在土砂災害の危険箇所というのは何カ所ぐらいあるのかということを町のほうである程度把握されておるのではないかと思いますので、教えていただきたいと思います。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 土砂災害等につきましては、いろいろな土砂災害があります。これについて前からハザードマップにも絵を書いておりますけれども、昨年から県のほうが見直そうということで、危険地域をきちっと指定してやろうということになってきたわけでございます。これが去年の3月に上郡町におきます千種川から川東地区、川西地区に分けまして、去年の3月に川東地区で131カ所指定されました。そして、ことしになってからですけれども、川西地区で209カ所ということで、340カ所の土砂災害についての危険箇所がきちっと新たにといったらいいのか、あるいはその上に乗せてといったらいいのかわかりませんが、一応指定されてきたところでございまして、今年度、それを町のこれまで出していたハザードマップではなしに、新たなものを仕組み直そう、つくり直そうと図っておるところでございまして、もう既に一部わかっているわけですから、個別に行ったときには、この辺はここがこうなっていますよという話はさせていただいているわけですが、要するに、全町的に印刷にこれからかかりますので、それについてハザードマップを出していきたいと思っております。これは、前のハザードマップの上乗せになるわけですので、その辺の取捨選択をしていただかないといけない部分ができますけれども、その中で対応していこうと思います。できる限り早くやっていかないといけないわけですが、図面の関係もありますので、若干時間がかかる可能性がありますけれども、できる限り早い形で対応していこうと思っております。おっしゃるように、上郡町の場合は、こういうふうに開いたところに、それが谷筋になっています。ほとんどそれぞれに今言われるような土砂災害危険地域があるところが多いわけです。特に、山陽本線によって、ある程度防げるような形を地形的になっているところもできているのですが、そうでないところは従来からのままになっています。そういうことで、非常に340というと、町としては非常に多いところに入るわけですので、私もこれについては非常にびっくりしまして、これの対応を防災計画の中にも少し入っているわけですけれども、今後ともこれを皆さん方の知恵もかりながら対応していく部分が今後出てくるのではないかと思っております。
これの利用方法については後ほどお話しさせていただきます。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) 340というのはすごいですね。ちょっとびっくりしました。1回選挙のときにすごい災害があったでしょう。選挙期間中に、すごい災害があって、僕はその選挙が終わった後に小野豆へ行ったんです。小野豆へ行ったときに小野豆の人が、すごい水でめちゃくちゃ怖かったと。生きた心地がしなかったという話を聞いたんですけれども、そういう箇所も当然入っているのでしょうけれども、この340という数字はちょっと異常というか、怖いなと思うので、この対応というのは急いでいただきたいと思います。ただ340カ所ありますと、それを報告するだけでなくて、それをどういうふうに、町長は町民の生命と財産を守る立場ですから、何を置いてもこういうことに力を入れていっていただかないといけないと思います。
それともう一つ怖いなと思うのは、例えば、雨がすごく降って、水かさが上がります。川が切れなくても側溝から大分水があふれ出てくる状況というのがあるでしょう。そのあふれ出た水が道に流れ出て、道と側溝の境がわからなくなってしまうことというのはありますよね。そういう状況になったときに、避難したり、その状況のときに避難するということは余りないかもしれないけれども、そういう状況が考えられる。道と側溝の境がわからなくなったときに、水というのは見る見るうちに水かさがふえてくるから、本当に悠長なことを言っておられないと思う。そういう境がわからなくなったときに、避難したり、避難するのがおくれたりしている人を助けに行ったり、いろんな形でそういう道を通らないといけないときがある。その境がわからないものだから側溝に足を踏み入れてしまって、それがまた次の大きな事故になるというようなことが考えられたりすると思うのです。特に、家が密集している地域、上郡地区とか、東町地区とか、與井・與井新とか、ああいう地区などもそうだと思うのですが、そういうふうな災害も考えられると思うのですが、そういうようなことは町長、考えられたことがあるのでしたら、どういうような対応をしていこうかなということを考えられたことはありますか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) ここに持っているのは、前から皆さん方よく御存じの私どものつくっているハザードマップなんですね。その中に、土砂災害の危険地域の箇所もたくさん入っています。先ほど県がきちっと整理した形で340を出したのも、ほとんどこれにかぶっているのですが、そういうように上郡というのは非常にそんなところがたくさんありますのと、あわせてさっきの浸水地域も、見ていただきますと青色のところがたくさんあります。御承知のとおりなんです。上郡はそういう意味では、浸水関係と今言われる土砂災害の部分が非常に危ない。確立の高い地域だということは私は最初から認識しておりました。だからといって、これまでの対応につきましては、土砂災害だけではなしに、町として防災計画を立てて、即応できるような体制が、その範囲内においてはできるようにしているわけですが、さらに上乗せしなければいけないのではないかという話になっていると思うのです。私もそうだと思います。確かにそうだと思っておりますので、それをいろいろな例えば、土砂災害については濁り水が出てきた。あるいはちょっと音がし出したということも含めて考えないといけない。あるいは雨が20ミリ以上降り出した。時間雨量が。1時間以上が2時間超えてきた。それからさらにすぐ来そうだというときには、土砂災害の可能性は、私自身は確かにあると言い切れると思っております。これまでの話では、そうじゃなしにもう少したって、100ミリぐらい降ってからという話があったのですが、これまでに山口県であった土砂災害というのは、いろいろ聞いてみますと、むしろそれのほうが正しいのじゃないか。むしろそのほうが逃げる余地があるのではないかという感じがします。起ってからでは逃げられませんので、ですのでそういうような思いがあります。だから余地情報、あるいはそういうものについては、集落での説明会とかいろいろな形でしていきたいと思いますし、この前3月にありました自治会長の連合自治会の総会のときにも、あとほど防災についての計画といろいろな対応につきまして説明させていただきました。その関係ですぐそうなったと思いません。今回の災害によって、さらにその必要性について自治会で自覚された。またそれに対する対応について、いろいろな活動をされて、部落でどこが本当に危ないのだろうかという話し合いをされたところがたくさん出てきております。それをつくるために地図をくれだとか、こういうときにはどうしたらいいのだというアイデアをくれという話も出ておりまして、職員もあちこち既にかけておるのですが、そういう中で、新たな情報、あるいは考え方が出てくれば、それについてはきちっとしたいと思っておりまして、そういう情報、あるいは天気予報も含めてですが、そういう町でやらないといけない情報と地元できっちり対応していただく部分と分けて、今後の震災対応、あるいは災害対応について対応していかないと、総力戦でやらないとだめだろうと思っております。そういう中で、今申し上げましたような方法をとりたいと思っております。
特に、このハザードマップについては、今これをやり直さないといけない部分がかなりありますので、これにつきましても、そういうような取り組みの仕方をやっていこうと思っておるところでございます。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) 町長、そこまでおっしゃっておられるのでしたら、災害というのは当然いつ来るのかわかりませんよね。雨の災害とかだと予想がつくだろうけれども、地震などだったらそうでしょうし、地震による土砂災害などでもそうなんですが、防災対策の詰めの甘さで、町民の命がなくなるということなんて絶対したくないでしょう。それには万全を期して、当たっていかないといけない。そういう町長、強い、熱い思いがあるのはよくわかりました。
やっぱり僕は、この23年度の予算を見直して、防災対策にお金を持っていかないといけないのではないかと思うのですが、前回の安心・安全のまちづくりの中の一般質問の中でお話をさせていただきましたけれども、太陽光発電で光る街灯、あれの設置というものは必要ではないか。夜とかに避難したりするときに、そういう側溝とか、そういうところで足をとられたりする可能性もある。そんなときに、佐用でも側溝かなにかに吸い込まれて流された子がいるでしょう。あんな事故なんて絶対避けないといけないし、そういうことはもう想定されるのだから、現実そういうことがあったのだから、想定していっていろいろなケースを考えていかないといけない。僕は、太陽光発電で光る街灯を設置していくべきだと。そこに予算を持っていくべきと違うかというお話をさせていただきましたけれども、町長も防災対策に対しての視点とか考え方が変わったのでしたら、そこに防災対策に対してお金をもっと持っていくべきだと思いますけれども、そういう考えはないですか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 思いは確かにそういうように思っているんです。どういうふうな対応の仕方をする。あるいは手法、方法論も含めまして対応していかないといけない。例えば、先ほど言った太陽光発電なんかも防犯灯に全部切りかえてしまうのだということも1つの考え方だろうと思うのです。ですので、これから少なくともやることについてはそういうことができるかどうか。あるいはコストのこともあるのですが、いろいろな思いがあります。また防災関係、あるいは避難のやり方につきましても、先ほど来出ていますように、水が15センチ以上、あるいは20センチ以上道路へ流れ出すと、もうそのときには動かないほうが、あるいは家の2階へ上がったほうがいいのだというような話がございますので、その辺も突き詰めた上で対応できるようにしたいと思います。特に、道と水路の高さがわからない。しかも濁り水になっております。そういうことですので、溝の中へはまったらもう既に腰まで来てしまうということになります。そうすると、普通の人だとほとんど流されてしまうというのが実態だそうでございますので、そういう中から対応の仕方もより早い段階で対応できる。しかも家の2階なりがあれば、そこへ逃げる。その中で一時的な対応の仕方、その後、消防団やいろんな形での対応の仕方を救出するということになろうと思いますので、その辺の徹底を、じゃあ、避難所へ出ないといけないのだという固い考え方で、水が出てからやると非常に危ないだろうと思っておりますので、その辺も含めて、それは皆さん方もおわかりの方もたくさんおられるわけですので、その辺もしたい。あわせて、今度避難のしにくい方々がいらっしゃいます。その人たちもきちっと把握した上で、その人たちをどういう形で救助していき、あるいは安全な場所へ避難していけるようにするのか。ここも非常に大事なところだと思っておりますので、それもあわせて考えたいと思っております。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) わかりました。それといろいろテレビ、新聞なんかでも出ていましたけれども、保育園の子とか幼稚園の子とか小学校、学校での避難訓練の実施なども、また違った形でやっていかないといけないという報道をいろいろされていましたけれども、上郡町でも保育園、幼稚園、小学校、中学校いろいろありますけれども、避難訓練のやり方というか、そういうものは変わっていくんですか。これからどういうふうにしていこうと考えておられますか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 学校のことにつきましては、教育委員会との相談もあるのですが、いずれにしても基本的には考えないといけないことはたくさんあります。まず、避難場所につきましても、避難場所をずっと町のつくっているところでさえも、洪水にはひっかからないけど、土砂災害にひっかかっているところだということになっております。だからそういうところから一時的に、要するに常会場から避難所にしています、そこが浸かり出してから逃げた。逃げたところがお寺だった。お寺が土砂災害の指定区域だったと。今度やられた。そういうようなところになっていた例が今回あります。ですので、その辺も総合的にこれを見直さないと、その上で、今申しましたように逃げ場所も決めていかないとだめだろうと思っておるわけでございます。
特に、最初、これをつくったそもそもの1つの大きなのは阪神になっていますもので、地震対応の部分がかなり入っております。それ以外に、水害についてもつけていくという状況になっておりますので、今回、水害関係につきます土砂災害だとか、そういうもの、水質地域など見直しが入ってきたということで、それはいい動きだったと思いますけれども、そういう中で県もしていただいている。それについて私たちも応じて、これに対応していこうということを考えておるところです。
○議長(山本守一君) 藤本ゆうき君。
○4番(藤本ゆうき君) わかりました。今回、町長の行政を進めていく上での姿勢と防災対策の2点を質問させていただきましたが、僕は町長たるものは言葉の重みというものをやはり重く考えていただきたいということと、防災に関してはいつ何時どんな形でやってくるかわかりませんので、町民の生命と財産を守る立場として、非常に緊張感を持って、日々職務に励んでいただきたいと、そういう姿勢で私たちのリーダーであっていただきたいと思いますので、今後さらに緊張感を持っていただいて、職務に励んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
以上で終わります。
○議長(山本守一君) 通告1番、議席4番、藤本ゆうき君の一般質問は終わりました。
ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時。 (11時41分)
休 憩
○議長(山本守一君) 再開いたします。 (13時00分)
通告2番、議席12番、工藤 崇君に許可いたします。
○12番(工藤 崇君) それでは、通告に基づきまして一般質問を行います。
まず1つ目に、東日本大震災被災者支援についてであります。6月2日現在の警察庁報告では、本年3月11日に発生した東日本大震災の被害者数は死者1万5,243人、行方不明者8,343人、合わせて2万3,586人、また避難所生活者数は10万527人にのぼり、戦後最悪の災害となりました。それに加えて、福島第一原子力発電所の1号機、2号機、3号機ではメルトダウン、すなわち炉心溶融が起き、原子炉圧力容器が破損したため、放射能を大量に含んだ汚染水や水蒸気等が外に漏れっ放しという世界の原発歴史上最悪の惨事となっております。そのような困難な状況の中で、我が上郡町からも多数の町民や町役場、社会福祉協議会などの職員の方々が被災現場に赴き、復旧、復興支援を行っておられます。また町民や各種団体の多くの方々が、義援金や支援物資のお世話をするなど、物心両面で被災者を支えておられます。このような方々の真摯な活動に改めて心から敬意を表するものであります。
私は現地で支援活動を行った職員の方々からの話を議員全員協議会や社会福祉協議会理事会で聞きました。その中でも感銘を受けたのは、家族も家も財産もすべて失った人も多くいるにもかかわらず、我慢強く支援を待ち続け、だれ一人として担当職員等に声を荒らげることもなく、逆に他府県から来た職員に、御苦労さん、ありがとうと声をかける被災者の姿があったという話、また職員の方々みずからの感想として、被災現場に派遣されたことに感謝しているという言葉があったことであります。「つながろう、日本。頑張ろう、日本」というスローガンのように、上郡町もみずからの体力の範囲内で、できる限り復興支援を続ける必要があると思うであります。
ある芸能人がこう言いました。「知恵のある人は知恵を、お金のある人はお金を、力のある人は力を、どっちもない人は元気を出そう。私は元気を出します。」と。すべての人が何かをすることで、被災者とつながろうという意味では、含蓄のある言葉だと思います。
そこでお尋ねをいたします。
1つ目に、東日本大震災復興に本町が果たしてきたこれまでの支援の内容及び今後の支援方針とその具体的内容をお尋ねいたします。
2つ目に、支援活動等を含めた震災関連情報を町民や町外の方々にもお知らせするための情報開示のあり方をお尋ねいたします。
3つ目に、上郡町の顔であり、また玄関でもある駅前広場がもうすぐ完成し、観光案内所も装いを新たにいたします。これを機会に、観光イベント施策を含め、元気でにぎわいのある我が上郡町のまちづくりへのますますの取り組みが必要であると思います。町長の御所見をお尋ねいたします。
2つ目の町長の公約についての質問に移ります。安心・安全に暮らせるまちづくり、少子・高齢化対策、また上郡町の活性化などこれからのまちの将来を見通した具体的施策は、まずは町長の公約である防災対策の充実、公共交通システムの実施、学校給食事業の完遂、すなわちそれら公約の実現にあると思うのであります。
1つ目の公約である防災対策については、私は防災、または減災、すなわち被害を減らすということでありますが、対策上、重要なことの1つは、地域の住民主体による自主防災体制の取り組みを行政が続けて支援することだと考えております。これについても現在の町の具体的な取り組みをお尋ねいたします。
2つ目の公約である公共交通システムの早期実施は、地域のお年寄りの自立を助けるために、また町域全体の限界集落化、消滅集落化を阻止し、地域のコミュニティを助けるために、必要欠くべからざる施策であります。2種類の運行方法のうち、コミュニティバス運行、すなわち高田台、高田、鞍居と上郡駅、役場、隈見橋、旭町、東町、本町等を回る中心部巡回ルートの運行開始を本年12月とおっしゃいましたが、間違いはないか。また、もう一つの事前予約型乗り合いタクシーの運行、すなわち赤松、岩木、梨ヶ原、船坂、山野里の大酒平野への運行開始は9月ごろになると、3月議会でお答えになったが、これに間違いはございませんか。
3つ目の公約である学校給食は平成25年度には、幼稚園、小学校、中学校で実施するという町長の方針に間違いはありませんか。
以上、お尋ねするとともに、加えて、それぞれの事業の進捗状況と今後の見通し、また町長の公約に対するゆるぎない決議をお示し願いたいと思うのであります。
3つ目の質問に移ります。東備西播定住自立圏についてであります。平成21年12月に備前市を中心市として、中心市と赤穂市、また中心市と上郡町によって、それぞれ締結された定住自立圏構想協定には、1つ目に、赤穂市民病院を中核病院として位置づけ、医療体制の確保・充実をすること。2つ目に、学校給食の広域連携を行うこと。3つ目に、地域公共交通ネットワークを構築することなどなどをうたいました。しかし、具体的事業計画を示した東備西播定住自立圏共生ビジョンには、赤穂市民病院の個室使用料や産婦人科の助産費用の赤穂市民と市民以外との公平化はうたわれておらず、上郡町学校給食施設整備事業の事業費の欄は、空欄のままで何の事業も予定されておりませんでした。それから1年半経過した本年3月25日に、強制ビジョンが改訂変更されましたが、やはり変更後のこのビジョンにも、今述べました病室使用料や助産費用の公平化はうたわれておらず、給食事業も平成22年から平成26年までの5年間の事業計画の中に、事業費は同じように空欄のままで、1円の事業も予定されておりません。
町長は、当初、赤穂市の市長から、定住自立圏構想の参加を打診されたときに、今私が申しました赤穂市民病院における病室や助産費用の市民と上郡町町民等との負担の公平化、学校給食実施の協力を条件に、同構想への参加を承諾したのではなかったのでしょうか。赤穂市の豆田市長から誘いを受け、山本町長みずからが参加を決めた鳴り物入りのこの定住自立圏構想は、上郡町にとって現在何だったのでしょうか。私は繰り返し議会でこのことをお尋ねしてまいりました。それは定住自立圏構想に参加さえすれば、すべてうまくいくなどという安易なうまい話ではない。大山鳴動ねずみ一匹にならぬように、同構想を実りあるものにするには、中心市でない唯一の周辺町である上郡町が、よっぽど行政・議会が頑張らねば、何のメリットもないだろうと言い続けてまいりました。残念ながら今でも私の言ったとおりの現状になっております。
そこでお尋ねいたします。東備西播定住自立圏構想に対する上郡町としての姿勢と参加目的の具体化について、町長の方策、御所見を再度明確にお示し願うようお尋ねいたします。
以上であります。再質問は自席で行います。
○議長(山本守一君) 総務課長。
○総務課長(竹本義昭君) それでは、上郡町の支援内容につきまして御説明、御報告させていただきます。まず義援活動でございますが、3月14日から役場ほか重立った施設に義援金箱を設置いたしまして、募金活動を行うとともに、健康福祉課の窓口において募金の受付を行いました。5月末現在で、日本赤十字社へ1,209万923円、東日本大震災兵庫県義援金募集委員会へ6万7,487円、兵庫県町村会へ15万円の送金を行ってございます。また、町からの見舞金といたしまして100万円を兵庫県町村会を通じまして被災3県の町村会へ送金させていただいております。物資の支援といたしまして、3月17日から3月末までの町民の皆さんから多くの支援物資の提供を受け付けまして、それをボランティアの皆様の御協力をもちまして、仕分けをしていただいてございます。それらを5回に分けて宮城県気仙沼市、東松山市、南三陸町、亘理町、福島県の南相馬市へ送らせていただいてございます。
それから、被災市町の人的支援といたしまして、関西広域連合兵庫チームの一員といたしまして、4月8日から5月22日までの45日間、6班班制で2名ずつ気仙沼市、南三陸町へ派遣いたしてございます。また、別に自治労からの要請で、名取市へ10日間2名の派遣をしてございます。そのほか、給水支援といたしまして、陸前高田市、大船渡市へ8日間2名、仙台市へは保健師を8日間1名を派遣してございます。
また、被災者の受け入れでございますが、上郡町の町営住宅を3部屋、また湯田温泉、それから個人の別荘などの提供が可能である旨、県を通じて被災地には情報提供をしてございます。しかし、現在のところ上郡町に避難してこられた方は今のところございません。
今後の支援でございますけれども、6月16日から26日まで、南三陸町へ関西広域連合チームの要請もございまして、2名の派遣を予定してございます。それに加えて、今後も当分の間は支援の必要性があると考えてございます。しかしながら、町独自での支援ということになりますと、財政的にも困難なことから、兵庫県などと連携し、これまでの募金活動や物資の提供、職員の派遣などを引き続き継続する限りで、できる限りの支援を行ってまいりたいと考えてございます。
○議長(山本守一君) 総務課長。
○総務課長(竹本義昭君) 2番目の支援活動等を含めた震災関連情報の開示のあり方でございます。先ほど1番議員の一般質問で町長が答えましたとおり、上郡町の災害支援の広報につきましては、広報の4月号、5月号に掲載をさせていただいてございます。また、職員による被災地への支援物資の搬送、また職員派遣の出発時の模様等につきましては、ケーブルテレビ等で、これはもう放映はやめているのですが、5月16日から5月末までケーブルテレビで放映をしてございます。そうでございますけれども、被災地の一日も早い復興・復旧を願い、全国から被災県にエールや支援の輪が広がっている中で、上郡町としても微力ながら支援している状況を町民の方々に広く知っていただくということが必要であると考えておりますので、できるだけ速やかに、町として支援の取り組み内容につきまして、ホームページに掲載してまいりたいと考えてございます。
以上です。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 2つまででちょっとお尋ねいたします。
できる限り県と協力して支援を続けたいという前向きな御答弁は非常に町民の1人としてもありがたい話であり、勇気づけるものであると思います。もう一つは、今言いました災害関連情報開示のあり方、これは被災された方は上郡町に関係のある人もたくさんいるんです。どこで見るかというと、もちろん町の広報がそこに届くわけでもないし、えんしんネットが見られるわけではない。何を見るかといったら、やっぱりホームページです。
私も調べましたら、近隣のホームページのトップページに赤穂市なんかだったら東日本大震災の関連情報で10書いてあるんですね。一番上に。要するに、義援金について、被災住宅支援金について、避難された皆様へ、また大震災に被災者に無償で民間住宅を提供される方の報告について、それから支援物資、それから赤穂市の支援状況、10に分かれて、一番トップページに載っているのです。やっぱりこうやって日本がつながろうと、日本人は頑張ろうというのだったら、上郡町も全国に発信して、こういうことをぱっと上郡町は私らにどう思っているだろうと、やはり親戚や友達がいるわけでしょう。見たときに、上郡町が私らのことを忘れていないわ。というのはホームページです。相生も見たら、相生のトップページにも、一番上に震災関連でクリックすれば、そこに広がるようになっています。
上郡町は、見ましたように、今からされるといいますけれども、トップページに全く震災関連の「し」の字もないです。やっぱり上郡町はこれから全国に発信すべきだと思うんです。町の宣伝とか自慢ではないんです。やはり、この前全員協議会で御報告になったように、町の段階で職員さんが派遣された人数は県下で2番目に多いのだというようなことをおっしゃいましたよね。あなたがおっしゃったのかな。岡本課長がおっしゃったのかな。そういうことで、私らは、よくやっていると、議会の議員としては「上郡町は何をやってくれているんだ」ということを町民から聞かれても困るので、あなたらやっていることを言ってくださいと全員協議会で議長がお話しになって、あなたらが説明なさったよね。そんなことも、別に上郡町だけが頑張っているのだとパフォーマンスでやっているわけではないんです。だからそういうことで、トップページのトップに上郡町の記事も大事ですけれども、一番大変なところを同じ共有するのだ、被災の気持ちを共有するんだというのだったら、すぐにトップページにそういう関連を載せて、上郡町も支援へ行っていますよと。それから家を貸してやろうという人は、今おっしゃったように、町営住宅、また民間住宅の播磨自然高原の別荘なども貸してあげますよと言って、ゼロでもいいです。こうやって上郡町を全国に発信して、受け入れの手を差し伸べているのだということを発信しなければ。そうでしょう。私は別に、こんなことを言っては悪いけど、ほかのまちのようにパフォーマンスで新聞社に売り込んでするようなことはしろとは言いませんけど、謙虚でも結構です。そんなことをしませんか。上郡町もそうやってやっている。皆さんのお声を上郡町も受けとめて、被災者へ伝えますよというホームページをいつつくるのですか。早くつくりなさい。
○議長(山本守一君) 総務課長。
○総務課長(竹本義昭君) ホームページの掲載につきましては、早急に取りかかりたいと思ってございます。それから、先ほど議員の御発言の中で、職員の人的支援の派遣の状況なんでございますが、県下41市町ある中で、12町の中では佐用町に次いで2番目に派遣人数が多い。それから県下の中では29番目、全市町の中では29番目というところで御報告させていただきます。ホームページの掲載には、速やかに掲載したいと思ってございます。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 町長やあなたたちの町職員の取り組みには敬意を表します。しかしそんなことは宣伝するのではないけど、だれもわからないというのは情けない。もったいない。皆さん方の気持ちがホームページでもあらわれるようにしてください。全国が見ています。私も親戚が東日本におります。そのときに上郡町のことを見ていると言いました。そうですよ。ふるさとを見るんです。ふるさとを見るのに、えんしんネットは届かないでしょう。町広報を持っていけないでしょう。上郡町のことを皆心配して、上郡町の目線を気にしているのですから。あなたらにホームページで頑張ってもらわないといけない。
それからもう一つ、3番目の元気な上郡町づくりについて御答弁願いたい。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 先ほどおっしゃられました点につきましては、私のほうももう少し注意しながら指導していきたいと思っております。確かに震災当初は、大きなイベント等については、あるいは行楽も含めましてですけれども、全国的に自粛ムードというものが広がってまいりました。しかし、前にも話をしたかと思いますけれども、自粛による消費の低迷、あるいは経済活動の停滞、あるいは被災地の復興といったものには、それはなかなかつながっていないと実感いたしました。これは皆様方、各地におられる方もそうだったのではないかということで、最近ではそういうことではなしに、各地におきますそれぞれの元気を被災地へ送っていこうではないかというムードに変わってきているのではないかと認識いたしておるところでございます。
そういう中で、ことしの川まつりは御承知のようなことで、中止いたしましたけれども、来年度から頑張っていきたい。川の工事も済むだろうと思っているのですが、そういう中で、川まつりだけでなしに、ダムまつり、あるいはこれからやります白旗城まつり等につきましては、やろうということで決まっておりましたので、私どももこれにつきましては、町の行事も含めまして、被災地の復興につながるような形にできる、したらどうかという議員の先ほどの御指摘もございました。そういうことで、私たちも元気を出してそういう中での被災地の要望というものにこたえながら、多様な形でやらないと、これだけでということではないと思うんです。いろいろな要望があると思っておりますので、そういうものもいろいろな情報を収集しながら、必要なものをやっていきたい。それは本当に小さなものでいいから、そういうことを考えてはどうかと、こう考えております。私どももそれにつきましては、私はいつか一遍言ったと思いますけれども、阪神でも、おばあちゃんがトマトの箱にナスビだとかそんなものを持ってこられたことがあります。涙が出るほどうれしかったのですけれども、こんなもの困りますと、よほどうちの職員が言っていたのですが、それじゃないんだ、気持ちを受け取ってほしいということでさせていただきました。そういう中でやった経験があります。だからそれぞれの持てる力を十分に発揮しながら、いい悪いではなしに、そういう中で頑張っていただけたら。それぞれの物語があるのではないかと思いますので、対応したいと思っておるところでございます。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 町長の御答弁どおりで、私も同感であります。例えば、自粛ムードというのは大事なんですね。やはり向こうの被災者の気持ちに心を通わせるために、自粛も必要ではないかという優しい心は必要ですが、やはり大事な点は、自分のまちづくりを一生懸命やる。一生懸命子供のために、またお年寄りのために、上郡町の活性化のために、ここに住んでくれている若い人たちのために、上郡町をよりよくしようじゃないかという元気がなければ、自粛ムードだけでは私は被災者は喜ばないと思う。
例えば、今町長がおっしゃったように、お祭りをするにしても、被災地の例えば乾物物、そういうものを店のコーナーに置いたり、また駅前の案内所にも被災者がつくったもの、乾物の腐らないものでも置いて、いつもどこかに被災との心のつながりやそういうものがあるんだということを示しながら、祭りもやったり、イベントもやったりする。そんなことを町も指導して、被災地と心を通わせながら、町自身が元気を出す。そうやって祭りもやろうと思えば、地域と一緒になって祭りもやるし、それからもう一つ、ちょっと飛びますけれども、町長がおっしゃる公約、予算を徹底的によい意味で執行して、いいまちをつくるために、町職員と一緒になって、いい事業をやる。そんなことをやって、被災地がホームページなどでニュースなどで聞いて、上郡町が変わってきたぞ、元気になってきたぞと、そんなことを見せてあげる。駅前がきれいになった。観光案内所ができた。いろいろな観光マップやらいろいろなのがあって、上郡町も変わってきた。元気になったというところを見せてあげる。それが間接的に被災者への支援になるかもわからない。
それから、私は1つ言いますが、ちょっとこれは被災と関係ないのですが、こうやって祭りをやったり、観光案内所、駅前を整備することで、元気になることが極端に言えば、JRの利便性向上に少しでもつながらないかと期待しているんですね。要するに、本当に閉塞的です。山陽本線がこうなってしまって。そうやって上郡町はトータルとして、元気になるというのは、祭りももちろんだけれども、イベントはもちろんだけれども、そうやってJRにもアピールしたり、そうやって町民全体の活力と願いを全国に発信していく。JRにも発信していく。そんなことをやらなければ、行政というのは、ただ祭りをやって1日よかったなでは、それはだめです。そんなことを願っていただきたい。そして、上郡町が元気になることによって、企業も注目し、また来てくれるのだったら受け入れをする。そうやってまちづくりをしていくというように私はとらえるのですが、町長、私の考えはどうですか。間違っていますか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) さっきおっしゃいました点につきましては、私も総合力だと思っております。そういう中で、いろいろなときにこれだったらだめだということではなしに、そのときにさらにそれをある意味では悪い言葉かもわかりませんけれども、1つのてこにして、あるいは踏み台にするということかもわかりませんけれども、そういう中で、いろいろな自分たちの持てる力を引き出してくる。そしてあらわしていくということが一番大事ではないかと思っております。これからも、そういう意味合いで、自粛ムードは自粛ムードで先ほど来話したとおりなんですが、それについても、ある意味では国だったら国で期間を決めて、その間やるんだということでやって、あとは一生懸命やるんだという話ができないものかと、私は常々思っていたわけでございますので、そういうことについては、そういう中で対応、大いに賛成ですし、これからもやっていきたいと思っております。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 2番目の公約について。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 私の公約の関係につきまして、3事業ありましたけれども、これにつきまして、御説明させていただきます。まず防災関係でございますが、防災への取り組みの状況でございます。これは3月11日の先ほど来出ております震災発生以降、私どもの事業をやっていることにつきまして、3月には翌年度の準備もかかるわけでございます。そういうことについて若干、いろいろなことがありましたので、おくれております。確かにことしは、4月に入ってからでもすぐかかった部分が必ずしも全部ではないということでございますので、そういったおくれもありますけれども、もう既に予定しております事業につきまして、順次実施しておりまして、これで対応できるのではないかと思っておるところでございます。
御質問がありました自主防災組織の育成につきましては、3月6日の先ほども話をしましたけれども、防災リーダー研修を実施した中で、赤松の自治会の取り組みについて、去年の取り組みを実際にもとの自治会長さんに発表いただきました。そういうことで、自治体の指導者としてどうしたらいいんだということを自治会長さんに見ていただいた。あるいは聞いていただいたということでございます。そういう中で、あわせて私どもも防災計画の変更点をこの前からずっといろいろやっておりますけれども、変更点につきまして、説明もその上、あわせてさせていただいたところでございます。その後、4月23日の連合自治会の総会終了後、自治会長さんにいたしましても、各自治会の勉強会の実施や先ほど来何回も出ましたけれども、防災マップの作成、あるいは避難訓練、防災資材の点検・整備などを呼びかけて実施してほしいという話をしておったところでございます。この震災があったということも、非常に大きなファクターだったと思いますけれども、先ほど来から出ていますように、いろいろなことを報告したり、いろいろもらっているのですが、この件については報告してくれとか、そういうことは一切言っていなかったのです。ところが、震災のそういったことに対応できる、あるいは水害に対応できるというようなことで、いろいろなことを地元で震災マップ、あるいは防災マップというものを検討いただいたようです。ですので、図面が欲しいだとか、あるいはいろいろな知識について、いろいろなアドバイスをしてほしいとかいうような要望もありました。そういうことで、私どももそういう求めに応じまして、対応しておこうということにしておるところでございます。
その中で、ことしの補助事業の中に、いわゆる自主防災の関係の機材の補助も入れさせていただきましたけれども、そういう中にもそういう要望も若干入ってきておりまして、さらに地域におきます防災機材の充実とあわせて、意識とやられるような行動につきまして、より能力アップしていったのではないかと考えておるところでございます。いずれにいたしましても、じりじりと対応していかないといけないと思っておるところでございます。特にこれからは、昼間は女性が多い、中学生の力をかりないといけない場合もあるわけです。だからそういうことも視野に入れて対応していかないと困るのではないか。
今回の水害を見ましても、小学生を中学生が助けたという例がたくさんありました。そういうことですので、これにつきましても、教育委員会とも相談しながらタイアップしていく必要があるのではないかと思っております。それがやはり郷土愛につながるのではないかと認識しているところでございます。
そういうことで、今後は、そういった地域での学習会の積極的な呼びかけ、あるいは向こうからの呼びかけに対しても積極的に対応していくような形で、専門家も呼ぶということもしたらどうかと考えております。
なお、先般、6月2日にサイレンが急に鳴ったと思いますが、降雨によります避難情報伝達訓練をさせていただきました。8時半から12時までやったわけでございます。これは屋外拡声機、あるいはケーブルテレビのホームページを使用した情報発信の訓練を実施したわけでございます。これは屋外拡声機が設置されている自治会だけを対象にさせていただいたのですが、これは主に川東地区になっているわけですが、ことしも川西地区も整備されておるわけですが、そういうことで、順次そういう対応の仕方を充実していきたいと考えておりまして、これもよかったのではないかと思っております。また反響もあるのではないかと思います。
さらに、昼から、山野里の隠れ谷、ピュアランドのところでございますが、水防団員約100名の方が参加いただきました。本当にありがたかったわけでございます。土のうの積み方というのは素人がやりますとなかなかうまくいかないのですが、その工法そのものの練習をしていただこうということで、崩れないような土のうの積み方ということになると思いますけれども、そういうことも実施させていただいたところでございます。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) じりじりと御努力されておられるということについて、私も敬意を表しますが、継続してやらないと、行政は継続性がありますが、自治会は自治会長さんが変わったり、いろいろ情勢が変わるでしょう。行政が音頭をとって、自治会が主体的にやったり、やらなかったりすることをそのまま置くのではなくて、働きかけていって、継続していただきたい。町長が今おっしゃったことは私も心に響いたのは、中学生が小学生を助けたとか、女性がお年寄りを助けたとかいう事実をテレビで見ました。中学生や女性は助けられるものだと思っていたら、地域を助けるわけです。これはあなどれないと。要するに、聞きますと、死者、行方不明者の数で7割近くは60歳以上の方なんですね。そうしたらそれを手を引いて助けたり、見つけて助けるのは、中学生や高校生や女性だったんですね。そこに自主防災の力を入れて、男は力仕事は任しておいたらいいけど、きめ細かいそういう安否確認も学生も含めて、地域全体で防災の取り組みをしようということに上郡町も力を入れて、押しつけはなかなか難しいです。そのとおりです。引っ張ったって、やれるものではない。自覚によるところが多いのですが、あきらめずに、町行政が音頭をとらなかったらだれも音頭をとりませんので、そういうことでやってほしい。
町長は前の質問でお答えになったように、もう一つは、要するに想定外というような話をされましたね。災害について言いますよ。前の委員会で、
千種川河川改修特別委員会で当局の話を聞いていましたら、想定外ということは言いませんでしたけど、例えば、千種川の水位が計画流量は数字を出して申しわけないですけど、2,300立方メートル・パー・セコンド、すなわち1秒間に2,300立米流れることまでは川の浸水を防げるという、要するに浸水対策をしているのだけれども、21年9月の台風では、役場の前の流量が2,300までだったら守れるのだけれども、実は2,700あって、400立米オーバーしていたけれども、たまたまそれだけ千種川に余力があったので、上郡町域はあふれなかった。気の毒にも赤松等はあふれたけれども。そんなことを言いまして、いかに県、町が一生懸命になって千種川の改修をしていただくことはありがたいし、完成しなければならないけど、やはり今の状況で、想定外と言ったら、非常に町民に怒られますが、今言いましたように、想定された流量より超えたのが日常茶飯事、大雨が降ることがありますので、何が言いたいかといいますと、河川改修は大事だけれども、それを超える、溢水する可能性があるかもしれないということは、町民が皆わかっておらなければならない。河川改修さえすれば、大丈夫なんだということではないのだ。地震もそう。土砂災害もそう。河川もそう。すなわち、そういうことを住民が本当に東北大震災は人事ではないと。上郡町も何が起こるかわからないので、自治会で本気でどうしたらいいか、素人ながら皆で考えようと。上郡町にアドバイスをもらってしようという雰囲気づくりを行政が粘り強くやってほしいということを言いたいわけです。
町長、どうですか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 先ほどの質問にも関連いたすところがあるのですが、防災倉庫というのを各自治会に設置していますね。それのことでおとどしだったか、地区回りで説明したときに、そういうようなものがあるはずだという話が出たのだけど、ある自治会では、私は自治会長になったけれども、それは知らないということが出まして、なってすぐだったのかどうかわかりませんが、これはそういうことで、今おっしゃるようなことも含めまして、継続は力なりだろうと思っております。だからずっとこういうことは変わられても、そういうことを喚起できるような形で、くどいと言われるかもわかりませんけれども、やらないとだめではないかと考えておるところでございます。
それから、先ほどの話は、それともつながる話になるわけでございますが、おっしゃるとおりだと思っておりますので、私どもといたしましては、これを十分に活用できる。しかも総力戦ではないかと思いますのと、あわせまして防災対策につきましては、逃げるのではなしに、戦うものではないかという感じが私はいたしておりまして、ただ逃げるだけでは助からないと思っておりますので、そういう姿勢をどんどん入れていく必要があるのではないかと思っておりますので、それはそれぞれの力の持てる範囲内で戦っていかないといけないだろうと思っております。
やはり何と申しましても、自分の命は自分で守るのは自分の責任でございますので、基本はそこから出ていっているわけですが、この前からいろいろな人にいろいろ勉強させていただきましたけれども、ある意味では、そういうことを対応する基本にしておくべきではないかと思っているところでございます。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 公共交通システムと給食について、町長、2つ続けてお答えいただけますか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 公共交通につきましては、御承知のとおり本町におきましては、セダン型タクシーを活用した事前予約型の乗り合いタクシー、そしてワゴン車両によりますコミュニティバスと、そしてタクシー助成によります特別世帯支援の事業といたしまして対応しております3つの手法を皆さん方に御説明し、こういう形でやろうということをうたっておるところでございます。これで、まず事前の予約型乗り合いタクシーにつきまして、本年4月に皆さんが御承知のように、設置いたしました利用促進委員会などの意見を踏まえまして、現在、運行日と運行時間、停留所の設置等につきましての協議、あるいは運行予定業者におきましての運行許可の関係で手続をしていただいているところでございます。
その認可が見込まれるのが8月に入ったら何とかいけるのではないか。前は9月と言っていたのですが、ちょっとわかりかねるところがあるのですが、ひょっとしたら8月にできるのではないかと思って、私は盆に間に合えばなおいいなと思っているところでございます。そういうことで準備を進めているところでございます。
そして、またコミュニティバス、あるいはタクシー助成事業につきましては、隈見橋の開通とあわせて、巡回路線のことがありますので、それにあわせてさせていただこうと考えております。これも先般の土木との話の中でもございましたけれども、12月に何とか渡り初めができるのではないかということでございますので、それにあわせて対応していこうということで、これも利用促進委員会の意見なども踏まえながら、さらに充実したものにしていきたいと考えておるところでございまして、いずれにいたしましても、公共交通につきましては、これからの上郡町にとっては、いわゆる人の動きの大動脈を育成しないといけないだろうと考えておるところでございますので、これにつきまして、いろいろな意見が今後とも出てくると思いますけれども、それを十分に拾い上げながら、より充実したものにしていきたいと考えておるところでございます。
次に、給食ですけれども、これは現在、給食センターの建設候補地につきまして、内部検討委員会で検討させていただいておるところです。これは町有地だけでなしに、町有地以外の民間の土地を持っておられる、かなり広い土地も含めまして検討させていただいているところでございますが、4月から現時点までに3回検討委員会を開催し、そして早いテンポでやっていこうということでやらせていただいておるところでございます。今のところ土地利用の規制、法律上の規制があります。あるいはそのことがありますので、あるいは上下水道等の問題、あるいはインフラ整備等のこともありますので、そういう視点から、今検討させていただいております。
そういうことで、これもできたら夏ごろをめどに仕上げていきたいということを考えておりまして、候補地選定につきまして、そういうことが決まりましたら、次は給食センターと、もう一つ受け入れ側の学校の入口のところですね。それについても改良しないといけない、やり直さないといけない部分がありますので、それについての設計に入りたいと考えておるところでございます。以上です。
それから、25年の9月には何とか子供たちの前に給食が並ぶように、要するに訓練をしないといけないのではないか。先生方も全く初めての方が多いと思います。そういう中で、そういう対応をする必要があるのではないかと考えておりますので、それにつきましても、これから教育委員会のほうで委員会を持ったりしますので、そこの部分をきちっとし直さないといけないと思いますけれども、そういう日程になるのではないかという予測をしていますけれども、いずれにしても、できるだけ早い時期に来年度、そういうものをしながら対応できたらと考えておるところでございます。これは若干動くかと思います。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 町長がおっしゃる25年9月より早い時期にやろうと思えば、町長おっしゃるように、用地が一番の大事な、また難儀な問題です。確かに調整区域等がありまして、そこに規制がたくさんかかっておりますけれども、あるまちによっては、学校跡地を今までの規制の建物が建っているからということで使えるのではないかという案も聞いたことがありますから、法律に違反することはできませんが、できるだけ町が新しく土地を買うような力があればいいけど、なかなかないので、今おっしゃった町有地、学校の跡地も含めて町有地を一番便利なところ、もちろんユーティリティ、下水、上水、道路、そういうものがあるところを選定して、子供に温かい給食を早く届けてあげるような設備をしないといけない。そこで用地がどうも奥歯にものが詰まったように難しいような御答弁に聞こえるのですが、本当に夏までに頑張れるのですか。これがおくれれば、実施は25年9月どころか、町長の公約の2期目の期間には終わりませんで、どうですか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 上郡町にある、さっきも言いましたように、できる可能性のあるような土地を町誘致も含めまして、大体検討させていただいておりますので、本当にこの土地の中で探して決めないとだめだろうと思っております。この機会を逃しますと、この情勢を今後、5年なり10年なり見通しましても、ひょっとしたらできないのではないかという可能性がありますので、この機会にどうしてもやりたいと思っておるところでございます。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 町長にお言葉を返すようですが、本当に町長はやるんだろうかと私は何割か思っているんです。だれでも政治家はそうじゃないですか。口では選挙に通るため何でも言います。ところが、前も1期目もそう言ってやらなかったし、本当に町長やるのかなと、失礼ながら半信半疑なんですが、これは失礼な言い方ですが、町長どうですか。工藤、何を言っているのだと思われますか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) これは全くピント外れのことになるかもわかりませんが、上郡町におきます健康問題を私は何遍か言ったことがあります。国民健康保険料はほかの地域に比べて非常に高い。年間2億から3億余分に要っているという話をさせていただいたことがあります。それも国民健康保険だけでそうです。厚生や共済を入れるともっと高くなる。それだけの金があれば、こんなのはぼろかすにできるんです。町財政にとっても非常によくなるわけです。ところが、一番、いわゆる上郡町の国保の支払い額が非常に高いという部分についての原因を一生懸命この4年間調べました。ところが結局わからないというのが答えだったんです。これが答えじゃないかもわかりませんよ。けれども、給食、あるいは食育に1つの大きな問題があるのではないか。ポイントがあるのではないか。これでそれが減るとは思いませんけれども、とにかくこれについては挑戦してみる必要があるのではないかと思っております。特に、これは前回うまくいかなかった中で、さらに考えに考えた部分でございます。その根っ子にそういうものを踏まえながら、この給食というものをきちっとしていく必要があるのではないかと考えて、将来の皆さん方の健康をきちっとできるようにする必要があるのか、余りにも病気になる。病気になる間は仕事をしないから、余計その分だけ落ちるわけですので、余計だと思いますので、この辺も含めまして対応したいと思っておりますが、これはちょっと余談なことを言いましたが、根っ子にその問題を抱えてずっと4年間やってきました。これさえよくなれば、兵庫県の上郡町は一番住みよいし、気候もいい、水もいい、空気もいい、その中で何でこれだけ病人が多いんだと、不思議で仕方がないわけですので、これは上郡町にとっての最大の懸案であろうと、私自身は常々思っていたわけですが、この際、これにつきましても給食という食育の中で少しでもそういうことが入れたらな、あるいはそれによって効果が出たらなと、これは未知数です。私も100%自信もありませんし、ただ今初めてこういったことで、職員も若干の者には少しは言ったことがあるんですが、根拠、確証がありません。ありませんけれども、この給食問題はそういうものを根っ子に町長は思っているんだなということを思っていただいたら結構ですが、いずれにしても、ぜひやっていきたいと思っておるところでございます。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 町長がおっしゃるとおり、医食同源といいまして、中国数千年の前から、薬を飲むよりいい食事をしっかりかんで、地元の食材を食べろということが長生きと病気をしない一番の薬だということは、中国故事からもあります。町長がおっしゃるとおり、私も同感です。
次の最後の質問、定住自立圏をお願いします。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 定住自立圏のことでございますが、本町といたしましては、先ほど議員がおっしゃったとおりでございまして、医療、給食、この2つのかせから、何としてもくびきから離れたいという思いで、向こうから話があったとき、あるいは合併についてもこの話が当然あったわけでございますので、何とかならないかということで、しつこいぐらいこの話はしてまいりました。そういう中で、いろいろな思いがあるわけでございますけれども、特に、医療につきましては、何とかならないかと一生懸命やりました。ところがやっと赤ちゃんを産む分娩だけは、この6月1日からやっていただくということが決まりました。ただ、差額ベッド、部屋代だけがいまだにどうにもならないという状況でございます。これは突き詰めていいますと、市長はそうでもなかったわけですけれども、結局、議会のほうを通さないとどうしようもならない。これはいきさつがあるように聞いております。ですので、この部分をきちっとしなければならないのですが、それがなかなか糸がほぐれないということだろうと思っております。
そういうことですので、事あるごとにこれについては対応したいし、特に、皆さん方も市会議員の方と一緒になられることが多いかと思いますので、その辺もアピールしてほしい。私もいろんな議長さんや副議長さんだけでなしに、いろいろな方、議員さんとお会いします。そのときに話をさせていただくのですが、昔のことといったら語弊がありますが、かなり前のときに決めたのではないかと思うのです。最近来られた方は余りそのことは知らないようです。ですので、その辺がどうなっているのか私もわかりませんが、前々の議長なんかは、言ったら途端にそれを言っていましたので、それが根っ子にあるんだということです。ですので、これはなかなか頑固だなと思っております。
いずれにしても、そういう中で、医療のことについては、やっと赤ちゃんだけ何とかなるようになりました。そして、給食関係につきましても、支援しようということですけれども、これについてもいろいろな話し合いの中でやっているわけですが、なかなか難しさがあって、結局だめになってしまった経過があります。そうですので、今度、ソフトの面、あるいは物資の供給の面で、協力いただけないか。これにつきましては、備前の市長は比較的軽く、じゃあ日生のほうから魚を持ってきたらいいんだなというような感じで受け取られたのですけど、なかなかこれもそのままストレートではいかないと思います。思いますけれども、できる限りの協力はするけどなということは言っていただいております。これにつきましては、赤穂の場合は、赤穂と御崎と両方あるわけでございますが、この市場との話し合いをきちっとしなければならないだろうと思っています。いずれにしても、この辺も今回は備前、相手がありますので、比較的話はしやすいかなと思いますが、なかなかここまでが進んでいません。私のメニューをつくる、あるいは献立をつくるより少し前ぐらいから決めていってかからないといけない問題だろうと思っていますので、それまでにその辺の市場の関係等については根回しをしておきたいと思っております。
以上です。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 町長がおっしゃったように、豆田市長もそうだけれども、議会も理解を得て、要するに、結局特別室や個室が、赤穂市民病院は市内の住民より上郡町やその他の住民は4,900円から2,200円1日高いわけですね。それから分娩料にしても、赤穂市民よりも上郡町民等は3万6,000円高いわけですね。それから、加えて介護老人保健施設でも、1日の使用料の個室の差が2,000円も上郡町が高いわけですね。こういうことについて、私も初めて副議長をさせていただいて、この協議会で市長に言うたんですわ。そうしたら市長は、理想としては私もそうあってほしいけど、市民病院は赤字が続くから、市が財源を持ち出している状況の中で、今それを行うと非常に厳しい、将来の課題とさせてくださいという答弁をいただきましたよね。そこで、私は言おうと思ったんです。町長と一緒に並んでいたから、けんかしたら悪いかなと、町長の顔をつぶしたらいけないかなと思って黙っていたけど、赤字と赤穂市民病院の赤字とこの広域的な定住自立圏の趣旨とは、全然違うじゃないですかと。赤字だからするんだと言ったら、上郡町も赤穂の市民がここに来たら、駐車場1,000円出せとかいって、そんなこともできるのと同じでしょう。体育館使うのだったら、赤穂の市民やほかの市民はおまえたち高い金を出せと。そんなことと一緒です。医療において差をつけるというようなことはおかしいでしょうとやろうと思ったんですけど、それ以上言ったら、また工藤がぶち壊したら町長も困るかなと思って、できるだけ私は町長と足並みをそろえて、議会も一緒になって定住自立圏を上郡町民のメリットになるように頑張ろうと思ったんです。
それから、議会の議員さんにも理解を求めてくれというから、私はこの前赤穂の議長さんと副議長さんが5月にかわったんですね。そのときに、赤穂の議長さんは上郡町の出身なんです。ぽんと言いました。済みません、赤穂の市民病院の個室の差額代、何とかおたくも上郡の町民だったのだったらよしみで理解してください。一緒に赤穂と力を合わせて、いい定住自立圏をつくりましょうと言ったんです。御答弁なかったんです。また、頑張りますからね、町長。協議会や何かでやれというのだったら、僕でよかったら何ぼでも言います。町長はやらなかったら、工藤、こんな言うたらしりまくって出てしまえと言うのだったらやります。僕は、町民のためだったら、行政と議会が力を合わせて、備前とも赤穂ともやるし、また必死になって議論をしなければいけないと思うのです。そうしなかったら上郡町は浮かばれないのです。
町長、どうですか。工藤を使ってもらったらよろしい。あれは仕方ないやつだと言ってもいい。豆田さんにわあっとやりますよ。町長、どう思ってですか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) ありがとうございます。私どもも一生懸命努力させていただきます。だから、私の手先になってやれなんて、一切失礼なことは言いません。そういうことではなしに、きちっとお互いの立場でいいですからやっていただければそれで十分です。私のほうも一生懸命させていただきます。それから、今の答弁の中で答弁漏れがあったのがあると思いますが、医療と給食以外のことなんですが、それにつきましては、例えばイベントだとか、いろんなことがあります。これまでもいわゆる企業誘致だとか、そういうことも含めまして、3市町と協力しながらやっていこうということで、いろいろな催しについて共同保証とさせていただいておりますので、これもやっとそういう話になったかなという感じでございます。最初何もなかった。御承知のとおりでございます。そういうことを考えながら、対応していきたい。
それからもう一つは、農林水産業の関係も山を越えたら向こうだけれども、やはりシカやイノシシの話も含めて、共同でやらないと、どうもぐあいが悪い。しかも厄介なのは県が違う。資料の関係がなかなか難しいことになりますので、その辺はお互いが了解をとれるように市町とも3市町一緒に話をできるようにしておかないと難しい。事故があったときに一番問題が起こりやすいので、これにつきましても事前に調整しておく必要があるのではないかと思っております。農業関係で、特にこの辺も事故の問題がありますので、特に注意しておく必要がある。それ以外は一緒に手をつないでできるだけのことはやっていきたいと思っておるところでございます。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 町長いろいろおっしゃったけど、この定住自立圏にははっきりと言ってインパクトがないんです。町長もおっしゃった。前に答弁で。例えば医療今言ったように、広域的に備前と上郡と赤穂だけでも、赤穂市民病院を同じ料金で使えるとかいったら、赤穂が何も言わずに赤穂は立派だなとか、備前が赤穂によってきたりして、仲よくできるのです。豆田市長に、自分のところだけ守って、ほかはするということは、やっぱりさもしい中心市だと私は言いました。太っ腹でないといけない。言い過ぎたかなと思うけど、町長、これから私は町長の御意思が定住自立圏で何とか町のためとおっしゃるのだったら、次々と議会の皆さんと一緒に言うてもよろしいか。それだけ答弁してください。
○議長(山本守一君) 町長。簡潔にお願いします。
○町長(山本 暁君) おっしゃるとおりでございまして、私どもも一生懸命やらせていただきます。あわせてお願いしたいのは、連携を取りながらやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(山本守一君) 工藤 崇君。
○12番(工藤 崇君) 終わります。
○議長(山本守一君) 通告2番、議席12番、工藤 崇君の一般質問は終わりました。
ここで暫時休憩いたします。再開は午後2時15分。 (14時00分)
休 憩
○議長(山本守一君) 再開いたします。 (14時15分)
ここで町長より先ほどの質疑、答弁の中でのことについて確認の発言の申し出がありましたので、許可します。
町長。
○町長(山本 暁君) 先ほど上郡町民と赤穂市民の医療費が違うというような取り方、発言をしたと思うのですが、そうでなしに、医療費は一緒です。そして、部屋代が違う。分娩費ですけれども、そういうことになっておりますので、そこだけ誤解のないようにお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。済みませんでした。
○議長(山本守一君) 通告3番、議席8番、小寺政広君に許可いたします。
○8番(小寺政広君) ただいま議長の許可を得ましたので、通告に基づいて一般質問を行います。
3月11日から約3カ月、未曾有の大地震、大津波、その上に原発、放射能拡散災害、改めまして被災者の皆さんに心からお見舞い申し上げ、亡くなられました方々の御冥福と一日も早い復興をお祈りいたします。
さて、私自身にとって、多くの教訓と災害に向き合う心構えを教えられた東日本大震災です。岩手県普代村の防潮堤、釜石市東中学校、鵜住居小学校の避難、福島県須賀川市のため池欠壊等から災害に対する知識が、意識改革が、予防防止対策が、二次用の備えや訓練が多くの生命を災害から守るとの視点から質問するものでございます。
初めに、ため池の保全管理についてです。毎年6月は豊かな村を災害から守る月間、兵庫県と県下各市町が主催で、ため池と山崩れ、地すべり危険地域の点検、管理、対策促進を呼びかける運動に取り組んでいます。私も以前、このため池について質問いたしました。漏水など、早期改修が必要なため池、稲作をやめたために、利水機能を停止しているため池の実態把握とため池と導水路や用水路の保全管理に町が直接的な支援をすることが必要であると質問し、当局はつぶさに町が把握して対応するということはなかなか難しい。農家、地域の力がないと実体さえわからない。町とコミュニケーションをしっかりしながら対応していく必要があると考えている。負担は町の持ち分4、地元6で池の管理者、地元自治会、県土木、土地改良事務所などと常日ごろから連係を取りながら、園庭の漏水や欠壊の危険の対応は迅速にしていく必要があり、地元とよく相談しながら対応していかないといけないと思っているとの答弁でした。それらがどうなっているか、まず初めにお聞きします。
次に、ため池の保全管理は、稲作をはじめとする農業生産だけではなく、山崩れは土石流災害など、防災上極めて重要であり、集落の生活と安全を守っております。この保全管理には、多大な労力と費用がかかり、高齢化や離農などで担い手が少なくなる中でも、地元民は善良な管理を続けています。しかしながら、苦労とその負担はますます大きくなっているのが現状でございます。さらに、ため池の設置場所は地滑り、急傾斜地崩壊、崩壊土砂流出などの危険箇所と重なっており、その下流域は土石流危険渓流とつながっています。このような中で、もはや営農面でも、防災対策としても一集落による池の保全管理は限界に来ており、改修や修繕などの地元民の負担軽減が必要であり、保全管理事業は地元と町の共同管理体制に移行すべきと提言します。
以上、ため池保全管理の地元負担の軽減とため池の保全管理、とりわけ危険箇所にあります危険性が予測されるため池については、町と地元の共同管理体制に移行について、町当局の見解を求めます。
続いて、山林災害について、予防対策の現状と問題点をお聞きし、土石流危険渓流、崩壊土砂流出箇所などの上での市原、高山における山林開発の現状はどのようになっているかをお尋ねします。さらに、土砂災害危険箇所における山林開発の規制と行政処置の強化を訴えるものであり答弁を求めます。
以上、再質問は指定された席から行います。
○議長(山本守一君) 産業振興課長。
○産業振興課長(山本善彦君) ただいまの御質問でございますけれども、廃池や機能不全なもの、防災上問題があるため池等の把握、そして対策はという御質問でございます。多くのため池は江戸時代末期から明治、大正にかけて水稲栽培のため灌漑用水として築造されまして、町内には平坦部や山合い等に大小127カ所のため池がつくられております。このうち、廃池や機能不全なものについてでございますけれども、廃池につきましては、地元から廃止届けが出されていないため、廃池については現在ゼロということであります。
また、機能不全なものについてでございますが、平成17年度から平成20年度にかけて実施した調査によりますと、貯水されていないもの、堤体に草木等が生えて管理がなされず、ため池として機能が十分でないため池、そういうものにつきましては、鞍居地区で8件、赤松地区及び船坂地区でそれぞれ1件ということで、計10件ということになっております。
これらは国の施策であります水稲の生産調整によりまして、水稲作付面積が減少したこと、それから地域農業者の高齢化ですとか、離農によりまして、管理する農家が減少してきたこと、さらには山奥に設置されているため池ということで、管理する道路がなく、自動車で行けないような場所にあること、そういうことがその原因の1つではないかと思っております。
次に、防災上問題があるため池等の把握についてでございますけれども、先ほども小寺議員さんが言われておりましたように、少量ではありますけれども、漏水が確認されるため池が8カ所ございます。以上が、廃池や機能不全なもの、防災上問題があるため池等の把握状況であります。
それでは、続きまして、対策はということでございますが、毎年梅雨時期の6月には、県の光都土地改良センターの職員と一緒に警戒ため池につきまして、ため池パトロールを実施しております。そのほか、堤体が高いもの、それから貯水量が多いもの、そういうため池につきましては、欠壊した場合、民家等に及ぼす被害が甚大なものと防災上問題があると思われるため池として、水防計画の中に15カ所のため池を指定しておりまして、関係自治会や水利組合等が点検及び管理を行っております。
ため池は地元の財産でありまして、通常の維持管理は水利権者に課せられております。町内のほとんどの自治会では、5月ですとか、7月ごろに堤体の草刈の実施をしたり、また6月から10月ごろまでの台風時期にはため池の水位等の管理を随時行っておるのが現状でございます。
このように、通常の維持管理がいかに重要であるか。このことがポイントであるということから、今後ともため池の適正な維持管理につきまして、県の専門的な職員と一緒に指導・助言を行ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) 調査をありがとうございました。ため池というのは大変なところにあるということは僕もよく教えられたのですが、本当に御苦労さまです。本当にため池は地元民、あるいは自治会のものといいますが、ある意味では公共施設、地域全体のもの、あるいは下流域の安全防止対策のためのものということで、つくづく思うわけなんでございます。町のため池の保全に関する要綱の中にも、ため池の破壊、欠壊等を未然に防止し、地域住民の安全の確保をするために、定期的に老朽ため池の調査実施し、その実態把握に努めるということで、町の産業振興課の方も本当に頑張っておられると僕もよく見聞きしております。そういう意味で、本当に御苦労さまです。
ただ、今、課長が指摘されましたように、空き池とか未管理、未管理というより管理がちょっと手薄になっていることもあるのですが、10カ所、それから漏水しているところが8カ所といっていましたね。これは、防災上本当に重要なところですから、今申し上げました公共施設でありますから、下流域にある集落とか、あるいは地域に対して、こういうことも、あるいは広報なりを出して知らせることが本当に大事だと思うのです。だからその辺はどうなんですか。ただ、地元だけに情報をおさめておくことは、本当に危険であると僕自身思うのですが、いかがですか。広く下流地域の人に知らせるということについてお願いします。
○議長(山本守一君) 産業振興課長。
○産業振興課長(山本善彦君) 水稲の耕作者はため池に水をためることが使命、責務でありまして、自治会の防災担当者は安全確保、これが使命であると思っています。このようなことから、台風や洪水時、豪雨の予報が発表されたときには、相互が協議して、池の水位をどの位置まで下げていくか。そういうものを協議して、事前に落水しておくことが重要ではないかと考えております。そのためにも、先ほども申し上げましたように、県と町と一体となって、地元とコミュニケーションを図りながら、そういう情報提供をお互いにとっていって、安全・安心な下流の地域、そういうものを守っていきたいと思っております。
これらのことについては、事前で広報で知らせたり、特に関係自治会については、直接自治会長さんなり、水利の関係の方々にも連絡させていただいて、しっかりため池を守っていくと、そういうこともやっていきたいと考えております。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) その点については意義ないのですが、やはり下流域の住民、地域の住民に対しても、本当に防災上、知らせるべきだと思います。そのこともぜひいろいろな取り組みをしていただきたいと思います。御存じのように、町内に142カ所ありますね。ため池の資料、防災計画の中から取り出したのですが、そのうち高田が55カ所あります。鞍居地区には三軒谷池や市ヶ成池など34カ所、赤松地区や船谷池や峰尾池など11カ所、船坂は、鳳宮池や山田池など34カ所、上郡は8カ所、計142カ所ありますね。これがほとんどハザードマップで調べましたら、皆、土砂災害危険地域にありますね。もちろんため池はそういうところにつくるものですから、渓流とかそういうせきとめますから、当然なんですが、特に高田地区には、本当に崩落災害地域とか、そういうところもあるんですね。だから小さなことでも、あるいはちょっとの異変なことでも、やはりそれは把握されて、自治会だけではなくて、地域全体のものにすることが防災上も本当に大事だと思うんですが、どうなんですか。それを広く知らせるということは防災上にとって極めて大事だと思うんですが、改めてその点についてお尋ねします。
○議長(山本守一君) 産業振興課長。
○産業振興課長(山本善彦君) 防災の話になってきて、ちょっと産業振興課としては言いにくいところがあるのですが、前に3年ぐらい前だったと思うのですが、土石流の関係でどこらへんまで影響があるかというのを回覧で役場が回したという覚えがあります。そういうことを参考にしていただきながら、地域の防災、地域は地域で守っていく。自分は個人の自分の命は自分で守る。財産を守ると、そういうようなことも考えていっていただきたいと、私からは言いにくいところなんですが、自主防災もしっかりやっていけるようにため池の話を通して、自治会にも呼びかけていきたいと考えております。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) 総務課長、防災の面からどうなんですか。
○議長(山本守一君) 総務課長。
○総務課長(竹本義昭君) 先ほど、産業振興課長が申しましたように、やはりため池につきましては、日ごろの点検ということが最も重要なことだと考えてございます。また、大雨等による増水によりますときには、とりあえず防災本部のほうで警戒段階でございますが、それにつきましては、産業課とため池の管理者、そちらのほうが連携いたしまして、ため池の水位の増嵩等、また堤防等の点検をやりまして、さらにふえるようでしたら、そこにため池の増水を見るための監視員をつけるとか、また日ごろ点検整備の上で漏水等の部分がまだ未補修という話になりますと、また消防等の連携も含めまして、土のうの準備とか、そこら辺の対応は地元との協議の上で、事前にそういう周知をしていきたいとそれは考えてございます。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) ぜひお願いいたします。私は新聞で、東日本大震災のことで、本当にそっちのことばかり目が行っていたんですが、これは5月2日の新聞なんですね。福島県の藤沼湖というため池用の、池よりちょっと大きい湖みたいな大きさがあるんですけど、これが地震で欠壊したんですね。堤防が欠壊して7名が死亡して、1人が不明になっているんです。これは震災があったものだから、ニュースも何もならなくて、この新聞を見たのが5月2日の記事なんです。それも小さな記事です。これは震災がなかったら、これが1面で、どの新聞の1面にも出るような大きな事故なんですね。この深川市なんですが、ため池がこのときに、インターネットで調べたんですけど、池の欠壊が4件で、ため池が96件の損壊がありまして、そのうちの池の欠壊が4件で、その1件が藤沼湖で欠壊、7名が死亡で、1名不明。これは本当に山の上にありますから、津波が山からおりてきたというようなことで、記事に書いていますけれど、山が土と水と一緒に来たようなことになったとびっくりしています。その住民の方の記事なんですが、内陸部でこんなひどいところがあるということをぜひ知ってほしいということで、記事に結んでいるのですが、こういうことを5月2日にやっと新聞に出るような、こういう大きな事故があったんですね。この辺も山崎断層がありますね。これで地震がもしそういうことになると、本当に想像が、本当に恐ろしいような事態になるのではないかという思いで私自身も質問しているわけなんでございます。高田地区ばかりではなく、上郡町は本当にため池が多くて、そしてため池があるところは本当に集落の上ですね。本当にあるいは愛宕山にあります峰尾池、あそこは標高差は200か300メートルあるんですかね。それから奥村の新山寺池とか、抜石池なんかも200メートル近くありますし、休治の滝池、あそこなども大分上のため池です。そこらが本当に欠壊するとどうなるかということも本当に想定できるような、本当に身震いをするような恐ろしさを感じるわけです。だからそういう意味も含めまして、本当に防災上、極めて大事なことなんですが、その辺のところをもっと気を使っていただきたいと思うのですが、町長どうなんですか。本当にため池の怖さというか、特に上郡町におけるため池の多さと高さ、落差の大きさ、数の多さもありますし、落差の大きさ、集落から前方に200メートル、300メートルのため池があって、そこがもし欠壊するようなことがあれば、どうなるかということ。本当にこれは十分に防災計画なり、あるいは町の方針のような防災対策に入れておくべきだと思いますが、町長どうなんですかね。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 兵庫県は香川県に次いで池が多いはずですけれども、この池につきまして、第一義的には公共とかいろんな形で団体でつくったというやつは別ですが、個人の所有になっております。底地も含めて。そういう中で、第一義的には所有者の安全管理、しかもこれは生産施設と位置づけられておりますので、余計そういうことになっておりまして、これについての常時監督する。今の話ではないけれども、127、あるいは140何ぼということになりますと、地元のほうできちっと管理していただく。しかも情報をきちっと流していただいて、危険ということになれば私どもに連絡いただきたいと思っております。そして、その上で、私どもも専門的な技術者もいないわけですが、土地改良、あるいは土木に連絡させていただきたいと思っておるわけでございます。これはやはり事前にある程度予兆的なものもありますので、できるだけ早い時期にやっていただきたいと思います。
私もこういうことを言ったら御幣があるかもしれませんが、55年だったと思いますが、ため池を3つほど切りました。それは梅雨時だったのですけれども、構のところとあんじゅうじ、そして緑町の部分と、今言ったのは前の2つは姫路ですけれども、大変なことになりまして、池はわからない場合も多々ありますので、常時それはきちっとして対応しておかないと大変なことになります。死者が幸いなかったわけですけれども、だから下流との関係とも非常な兼ね合いがありますので、これを最近はその辺の管理が十分でないというお話ですけれども、手抜きは勘弁してほしい。きちっと対応していただかないと、とてもじゃないけど管理がしにくいと思っております。ですので、そういう場合に、特に廃池みたいになっている分はできるだけ早く連絡いただいて、つぶしていかないと、事故のもとだと思っております。しかも木が生えた後、木が枯れて腐りますので、そこから必ずといっていいほど穴があく。穴があいたら一発でございまして、どうにもなりません。ですので、普通は余水吐から出てくるのですが、土手から超えるようになったら大変なことですが、こういうのは常時危ないぞということで、皆が行かれますからわかるのですが、そうでない、今言うようなことで、そういうものにつきましては、ある程度常時監視体制を月に最低でも1回ぐらい見ておいていただかないと、本当にわかりません。ああああでざっと来ていると、これが本当の実態だったと。私は3件の例から言いますとそうだったと思っております。そんなことで、ため池につきましては、命にかかわる場合もたくさんあるように聞いておりますので、先ほども出ましたけれども、これは生産施設でありながら、ある場合には凶器になりますので、その辺の扱いはきちっとしていただく。その上で、町との連絡をとっていただきたい。私どものできる範囲内で、即これはいや応なしに、即刻対応していく必要がある。時間との競争になってしまいますので、その辺もよく理解しておりますので、そのような対応の仕方をしたいと思います。
また、それを直すだとか、いろいろな話はまた別の話として対応したいと思います。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) 確かにため池は地元のもの、あるいは個人のものかもしれません。けれど、先ほど言いましたように、やっぱりため池は公共の施設なんです。地元民も本当に今の維持管理、保全管理が物すごい汗と力を出して頑張っておられます。池だけではないのです。池へ行くまでに、約1キロや2キロの山道があるんですね。そこの維持管理も要るんです。その池に入ってくる道の道水路の整備も要るんです。山の中にありますから、落ち葉が詰まってしまってということもありますし、それをさらえる、それから下へ流す、田んぼへ流す用水路もさらえないといけないということで、毎日、毎日大変な地元民は負担しています。実は、與井も池が1つあるんですが、高田には休治が9つ、今、山本課長が住んでいるところなんですが、樫村課長もいるんですけど、1自治会に9つとか6つとか7つとか同時に管理されているんですね。本当に1人当たりの負担、その労力はどれほどの苦労されているかということをつくづく思うわけです。そこの池に行きますと、決して草がぼうぼうだったり、雑木が生えたりしていません。きれいに刈って、余水吐や洪水吐をちゃんと管理していますし、樋門のところもちゃんときれいにしています。毎日毎日、地元の人たちは本当に苦労しながら維持を管理しているわけなんです。演壇で申しましたように、その維持管理が離農とか、高齢化とかでなかなか難しくなっていることは町の方もよく御存じでしょう。そこへやはり町の方、あるいは行政、あるいは僕らが目を向けていかないと、本当に善良な管理されている人に対してどうするかということなんです。そういう思いで質問しているわけなんですが、そこへ何とか善良な管理事務と一緒に任せるのではなくて、本当に町がいくばくか、あるいはできることをやっていくということがいかに大切かということが本当に今つくづく思うわけなんですが、どうなんですか。町長。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) ちょっとわかりにくいところがあるのですが、例えば、ため池の管理をする場合に、余水吐が防災の中心になっているはずなんですが、そのやつを溢水する、あるいは常時溢水しないように、むしろそこへ土のうを積んでいる池さえあるわけなんですが、それはもってのほかなんです。そういう管理についてはだめですよということは指導はできると思う。ただ、草を刈っていないから、町の職員がしろという話ではないはずなんです。ですので、その辺の兼ね合いも含めて考えないとだめだろうと思いますが、私どもが言っているのは、今言うように木が生えたり、いろいろしてくると当然穴があくだろうということがわかりますので、そういうことは事前に察知できると思います。その辺は地元できっちり対応していただいて、見回りの中でチェックしていただく、その上で御相談させていただくということが一番いいのじゃないか。140人ずっと張りつくわけにいきませんので、これはもちろん当たり前のことですが、だからため池というのは、先ほども申しましたように生産施設でありながら、場合によっては凶器になるという部分がありますので、その辺は管理者は非常に気を使っていただきたいし、対応する場合も私どもとも相談していただく場合は、きちっとしていただけたら。できるだけ早い時期にしていただきたいと思っております。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) 全くそのとおりなんです。私が言いたいのは、地元の方も本当に一生懸命善良な維持管理を進めておるということなんです。それが演壇でも申し上げましたように、限界に来ている状況になっているということだけは御承知ください。
そのことに続きまして、改修、例えば水漏れ、あるいは樋門、洪水吐が改修する場合、これは地元負担、改修費用が地元が60%、町の負担が40%という負担割合になっています。與井も一昨年だったか、これは樋門なんですが修理したことがあるのです。この割合で負担したんですけれど、この負担が本当に重荷になっているということなんです。重荷になっているばかりではなくて、本当にこのことが、改修しなければならないことが先延ばしになったり、あるいは結果的に改修がおくれてしまって、結局、改修費用がかさんだり、そして大災害に結びつくところになりはしないかという思いもあるわけなんでございます。
結果的に、堰堤の決壊による下流域の災害に結びつくということになりはしないかと思うわけなんで、この負担割合はぜひとも見直すべきだと思いますが、いかがですか。
○議長(山本守一君) 産業振興課長。
○産業振興課長(山本善彦君) 修繕についてのお話かと思いますけれども、ため池の修繕には先ほど議員さんが言われましたように、多くの事業費と地元負担額が必要となってきます。確かに、委員の言われることは私も十分理解しております。また、先ほども御回答させていただきましたけれども、多くのため池は築造から100年以上経過しておるという施設が多いということでございまして、多かれ少なかれ老朽化が進んでいることも承知しております。現在のため池改修にかかる補助事業について申し上げますと、先ほども言われておりましたように、町単独事業で行った場合、町が4割、地元が6割、それぞれ負担して改修しております。この補助事業については、比較的軽微な事業の場合に利用されておるように思います。国、県の補助事業による地域ため池総合整備事業の大規模改修ですけれども、この大規模改修が採択された場合には、国が55%、県が28%、町及び地元が17%となっております。
また、災害復旧事業における補助率につきましては、国が65%、県はゼロですけれども、町及び地元が35%となっております。市町単位の災害の査定ですが、査定額関係につきましては、耕作者数によりまして国庫補助金は増率される。増嵩申請することによって増率されることがあります。補助率はさらにアップするということになります。さらに激甚災害が適用された場合には、国の補助率はそれ以上アップされるということで、国の補助率が99%に及ぶことがあります。現在の補助事業の内容が、先ほど申し上げましたとおりのものでございます。そして、議員の御質問であります修繕などの地元の負担を軽減すべきという御提案でございますけれども、ため池は用水を利用して水稲栽培を行う特定の受益者が存在しております。町内のため池の改修について、すべて地元負担を軽減するということにつきましては、現段階では非常に難しいものがあるのではないかと考えております。
そこでため池修繕の要望がなされた場合には、補助メニュー等を選択しまして、国、県の補助が採択されるように検討して可能な限り、地元負担の軽減を図る方法をとっていきたいと思っています。何回も言うようで申しわけないのですが、ただやはり受益者にとって重要なため池と農業施設でございますので、これらにつきましては、日常的に点検して維持管理していくことが老朽化を少しでもおくらせることにつながるのではないかと考えております。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) 確かに農業施設には変わりありません。何回も言いますように、この防災について極めて重要な施設になっているということなんです。先ほど言いました福島県のダム欠壊、ため池欠壊、これのダムは聞きましたら、1945年、昭和20年につくったダムなんですよ。それが欠壊しているんですよ。上郡町にある多くのダムが課長が言いましたように、明治時代に土や石積みの堰堤です。そこも堰堤が膨らんだり、あるいは泥が流れたりしているのも見受けます。そういうことも本当にあるんです。先ほど申し上げましたように、樋門だったら本当に農業のために使うものですから、水落としの扉ですから、それはわかるのですけど、堰堤となるとまた別なんです。また費用も恐らく数百万、あるいは千万単位の事業になると思います。堰堤の改修とか修理になると。素人ではできません。水が漏れているから素人で石を詰めて直そうかといっても、かえって危険な場合もあるわけなんです。そういうことを速やかに早く初期に対応しようと思ったら、やはり費用の軽減ということは本当に費用に対する感覚というものはすごく違うと思うのです。1,000万円かかる。集落で10軒ほどで1,000万円もかかる、その6割を負担しろ、600万円を負担ということになると、もう手も足も出ないわけなんです。ついつい先延ばし、あるいはそういうことになって改修時期がおくれるということもあるわけなんです。だからそういう意味も含めまして、あらゆる手段を使って地元民の軽減ということをぜひやっていただきたいのです。これはため池施設も含めまして、防災という観点からもぜひそれは進めてほしいのです。でないと、本当に多くを抱えたため池、そして集落の上にあるため池がいかにどれほど危険であるかということは、本当に新聞記事を見ますように、本当に早急に取り組まなければならないと思います。
町長、朝方、藤本議員の質問に答えて言いました。防災対策は職員、地元、町と総戦力でやらないとできないものであると言っていました。本当にそういう意味で、町、職員、あるいは地元民が総戦力でこういうことをやっていく必要がある。でないとため池、あるいは防災ができないということだと僕自身思うのですが、どうなのですか、町長、あるいは課長。
○議長(山本守一君) 産業振興課長。
○産業振興課長(山本善彦君) 防災のほうではないんですが、先ほど小寺議員さんが言われましたように、確かに堰堤を断ち割って、いわゆる底樋のほうから漏水している場合だと思うのですけれども、そういう場合はとてもじゃないですけれども、町単を100%にしたとしてもそれは不可能だと思っています。ですから、そういう斜樋ですとか、余水吐の一部の修繕については、やはり町単で解決していかなければなりませんけれども、底樋を割って、はがねをとってしまって入れかえるという工事については、国、県の補助を利用して解消しないと、それは全く不可能ではないかと思っています。ただ、言われるように、前倒しで小さい改修ができる間から、そういう老朽化を少しでもおくらせるためにやっておくという、その手法については全く同感しております。やはり底樋とか、そういうものについては国、県の補助を頼らざるを得ないのではないかと考えています。それらにつきましても、また産業振興課としてため池の調査にも行くと思いますので、池を見ながら地元の人ともいろいろコミュニケーションを図りながら、県の指導もいただきながら、そっちもやっていきたいと思っています。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) ぜひそちらもお願いします。大雨による堰堤の損壊復旧は、今課長が言いましたように、国、県が65%、町と地元で35%といいましたね。これは激甚災害になるともっと国の負担がふえるということなのですが、こういう損壊した場合、こういうことができるのですから、町と地元で35%でしょう。地元になったら今言いましたように10何%と言いましたね。そのぐらいでできるのですから。これを損壊する前にこういう状況でやれば、本当にもっともっと安全な地域づくりに貢献するのではないですか。何か事故が起こったり、あるいは災害が起きたりしてから直すということになると、とてもじゃないが上郡町全域が保全管理ができないという状況になってくるのではないですか。だからこういう意味も含めまして、予防も含めまして何よりも予防が大事ということがありますから、東日本大震災でも、これは普代村の村長さんですか。15.5メートルの堤防、あれはあの当時、こんなすごいものをつくってどうなるんだと言って笑われたということも言っていました。それでも1人だけの行方不明だったんですかね。それも堤防の海側にいた方、見にいって亡くなった方で、堤防の内側にある集落とか村は全然被害がなかったということも皆さん知っていますね。こういうことは、だれもが聞いています。こういう堤防の費用がわずか6,000万円、僕はびっくりしました。6,000万円で済んだと。当時20年ほど前ですから、当時でも6,000万円だから、そんな莫大な費用でもなかったし、この町長や決断、当時のそういう村を思う決断、安全に対する洞察力ということでできたと思います。そういうことを思うと、本当に費用についても町の財政は大変だと思います。県も難しいと思いますが、いつまでも地元管理、そういうものをゆだねるということは、かえって地域の安全を阻害することになると思うのです。そういうことが本当に大事だと思うのですが、町長、どうなんですか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 防潮堤の話と池の話は全然違うのですが、これは災害を見込んでの話だろうと思いますし、こっちのほうは違うと思います。ため池は生産施設として対応していると思います。これは今、私どもの町も六、四で少ないほうを持っているということですので、それはそれなりに公共ということを認定しているから4割分は町でやります。あと6割はそちらで持ってくださいということになっているんですね。だから、この比率を変えるということはあらゆるものに関係してくることなんですが、それでいいのかという部分があります。他のものも全部負担を触らないといけないですよ。基本的に、これまでやってきたことにつきまして、例えば医療費もそうでしょうし、あるいは橋だとかいろいろな分が全部そうなってくると思います。これだけというわけにはいかないと思います。だからこれはずっと長年上郡町としてこういう補助体系を組んでいっていると思います。でないと、140の池を全部直していくと1,000万円ずつにしても、これは大変な話です。ですので、その辺も含めて考えないといけない。ただ、先ほど言われるのは本当に事前に巡回してきちっと管理しておけば、早目早目の手当ができると思うのです。だから樋門の話などになると厄介な話なんですが、それ以外はかなり部分的にやっていますし、これまでも私も何とか押し込む方法ですが、そういうことでやってきましたので、それはそうすれば1割も必要なくやっていけると思います。たしか、鞍居のあそこの池もそんな工法でやったと私は記憶にあると思うのです。そういう方法でやれば、事前にとにかく見つける。そして修理ができるところはそれでするということだと思います。
そして、一番壊れやすいのは樋門と余水吐のところだというふうには思っておるのですが、あとは雨量の問題ですので、管理をきちっとしておけば、事前に落とすとか、途中で落とし方を変えるということにすれば、そんなことはないと思っております。ため池というのは、もともとは安全なものなんです。その管理が手抜かりがあって、危なくなっている部分があるように思っておりますので、きちっと管理する方でやっていかないといけない。そのために、町としても支援策としては、そういう格好をとっていると御理解いただきたいと思います。これを六、四を四、六にしろというと、ほかのやつも話も同じようなことが出てくると思います。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) 僕が一番言いたいのは、地元民は本当に一生懸命やっているということなんです。今の安全の管理をしながら、今のため池を維持されて、高田地区と防災、漏水が8カ所、空き地や未処理が10カ所、142件のうちにわずか18カ所ですよ。わずかという言葉はちょっと悪いかしれないけれども、現にこういうことがあるということが把握されているということは、それはそれで管理されているということなんですが、高田地区はゼロということなんでしょう。どれほど多くの地元民が努力されて、苦労されていたかということ、本当にこういうことは、私らは深い思いで受けとめなければならないと思うのです。六、四負担がどれほど重いかということ、わかるでしょう。地元民にとってはいろいろな直接かかわっている。もちろん農業生産も確かに大事にしています。今、ため池は何回も申し上げますように、防災上極めて重要な施設になっているんです。現実に、ため池はそこにあるということは、どれほどの多くの地元民や地元の人たちが苦労と汗とで維持しているということです。これからそれが続くということはわからないわけなんですね。天変地異が異常なまでの雨の洪水量、あるいは地震、いろんなことが起こっているでしょう。これは本当に真剣に町自身もそこへ目を向けていって、そして少しでも地元民の負担を軽減させて、ため池の維持管理にその力を持っていくということ。強固なため池、さらに安全なため池をつくるということには、どうしても必要なわけなんです。でないと、ため池がどんどん老朽化する。現に老朽化しているんですから。それを地元民の力で老朽化を本当に今とめているんです。何回も申し上げますように、池だけではなくて、池に行くまでの山道やいろんなところで地元民がかかっているんです。本当に、毎日、毎年、毎年、大変な苦労をかけてため池を管理されているということを思うと、本当に六、四という数字が無理ならば、六、四じゃなくても、せめて五、五なり、あるいはいろんなため池用に管理する負担を軽減するようなことは、とって当然だと思います。すべてにかかわるからできないといったら、町は決めたことは何もできないということになります。すべてそうでしょう。負担割合がみんなになっているのだから。必要なものは改めていくということが、それは行政だと思いますよ。どうなんですか。
こればかり質問しても悪いのですが、最後に、特に重要な池の共同管理について、町長がはじめ藤本議員に申されましたように、本当に総力戦でやっていかなければ防災はできないですね。防災面から池を見るということについては、共同管理体制が今、そういう時期に来ているという私の思いはどうですか。別に今すぐやれとは僕は言っていないです。そういう時期に来ているということなんです。特に危険なため池とか、あるいはそういうところも含めまして、それはどうですか。
○議長(山本守一君) 町長。
○町長(山本 暁君) 2つの問題は非常に大きな問題です。これを対応するのだったら、どういうふうにしたらいいかということは絵に書いてもらったらわかると思いますが、恐らく不可能に近いかなという感じがします。そんな中で、私が言うのは、大事だし、そういうことをやっていただいて、これまで歴史的にずっと苦労して、これを全くだめだと言っているのではない。これまでもやっていることをずっと続けていかないといけないし、四、六の鑑定の数値につきましても、これまでの歴史の中でつくられた、議員さん方と町当局とでつくられたと思っているんです。その中でどういうふうに考えるか。ため池というのは防災施設の分もある。灌漑施設の分もある。そこなんですね。そして生産施設である。それは生産者の個人のものだという形になっている。その辺があって、非常に難しいところがあるものでもあると思っています。都市部の場合は、底地については、四、六で町と地元があわせになってしまっている格好になっておりまして、税金などもかかっていない市町村もあるようですが、その場合、売れたときは、その分だけ、7割なら7割市が取っているということにもなっているのですが、いろいろなケースが地域によって違います。ですので、一概に言えませんが、上郡町が四、六になったというのは、非常に大きな長い歴史があったと思うのです。そして、その中でこういうやり方をやってきたのではないかと思っておるのです。詳しいことは私もわかりませんけれども、ため池の修繕についての市町村の持ち分については横並びではないはずです。ほとんど違うと思います。その中で、この上郡町における実態から言うと、どのようにしていくかということを一遍よく考えてみないといけない。それはおっしゃるとおりだと思いますけれども、これは比較的合意が得にくい問題でもあるのではないかという感じは持っております。おっしゃるように、総力戦でやっていかないといけない状態になってしまっております。これは地域による人的資金、あるいは物的資金も含めてそうだろうということはおっしゃるまでもなく理解したつもりです。
ただ共同管理の問題とかいうことで言ったら、責任問題もある。そういうことも含めて、はい、はい、そうですよという話になかなかなりにくい部分がありますので、今ちょっとお答えしにくいわけでございます。ほかの例も見てみたいと思います。また、ため池のたくさんある加西だとか、三木市の場合、今でも裁判をやって、亡くなったとき市長の責任だとやっておりますけれども、ああいうことも含めて考えていかないと、これは対応できないものですので、よろしくお願いしたいと思いますので、ゆっくり考えさせてください。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) ぜひ検討してください。そういう時期に遅かれ早かれ来ていると思うのです。三木市や加西市も話が出ましたけど、町長は農林の関係で、あそこで仕事をされたということは知っています。けれど、あそこはやっぱり平坦地ですね。上郡のような愛宕山のあの池、峰尾池、ああいう山頂からということではないですね。そういうこともありますから、上郡町独特の地形と防災上のそういうところがありますから、ぜひ検討を進めてほしいと思います。地元民の毎日、毎日の御苦労に対して、そういうことを思いを寄せて、この質問は終わります。
次に、山林災害の次の項目に移ります。
○議長(山本守一君) 産業振興課長。
○産業振興課長(山本善彦君) 山林災害対策についての御質問ですが、何回も言うように産業振興課としての立場から回答させていただきたいと思います。かつての今までの森林は管理が十分行き届いておりまして、森林整備が進んでおりました。ところが、近年の山林は人が入らなくなったということから、荒廃状態が少なからず存在しております。このことから、森林の保水率が低下し、梅雨期ですとか、台風期には漂流水が傾斜地を走り、森林の地滑りや河川の増水から大きな災害を引き起こした、そういう例があります。兵庫県では、森林の保水及び産地災害防止機能を高め、豊かな自然環境の創設を推進するために、森林は県民共通の財産であると、そういう観点から森林整備への公的関与の充実、県民総参加の森づくりの推進を基本方針に保全のみではなく、森の回復と再生を目指し、平成10年から10カ年計画で森林の有する多様な広域的機能に着目して、新兵庫森づくりに取り組んでおります。また、平成16年に生じた一連の台風による森林被害を踏まえ、新兵庫の森づくりなどに加えまして、平成18年度からは防災面での機能を高める災害に強い森づくりに取り組んでおります。21年度の台風第9号の関係ですけれども、この豪雨災害では整備地での被害が警備であったことに加えて、土砂流通防止効果が確認されたということが検証されまして、一方で谷筋からの流木や土砂災害の発生など、新たな課題への対応が必要になったということから、災害に強い森づくりに取り組み、県土の保全や安全・安心な生活環境の創出を図っております。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) せっかくの答弁、申しわけないですけど時間がないものですから、市原と高山で現在開発しているでしょう。山道をつけているのですが、この現状はどうなっているのですか。手っ取り早くお願いします。特に、市原の下が、恐らく轟、河野原と思うのですが、ここも土石流傾斜渓流地域になっていますし、高山のほうも同じ状況で、山田池は現在、山田池があるところなんですが、あそこは池としては水をためていないという地元の人から聞いたんです。そういう池になっているところの土石流渓流地域になっております。こういうところで、開発の許可を出したいきさつなどはどうなんですか。恐らく許可を出しているから、工事していると思うのですが、どうなのか。その辺お願いします。
○議長(山本守一君) 産業振興課長。
○産業振興課長(山本善彦君) 高山のほうから御報告させていただきたいと思います。まず高山の開発と言われましたけれども、森林施業ということでございまして、高山の森林施業につきまして、その状況を報告させていただきます。この高山地区の森林施業につきましては、平成20年12月24日に伐採届の申請がありました。そこで町は計画どおり施業されているかを確認する義務があることから、平成22年には3月と7月にまた、ことしに入ってからは2月に2回、現地確認を行っております。その結果、伐採届どおりに施業できていない状況が見られましたので、伐採届の変更及び過剰な伐採に対しての処理といたしまして、植林の指導を行ったところであります。
この指導内容につきまして、本人は納得していただいておりますので、今後も引き続き確認と指導を行っていきたいと考えております。これは町だけでなしに、県と一緒に指導を行っていきたいと考えております。
次に、市原の森林施業につきまして報告させていただきますと、市原地区の森林施業につきましては、森林施業計画に基づき、これは国庫、県費により造林補助金が交付されておる造林事業でございます。光都農林水産振興事務所森林林業第1課の検査により認められた事業でございまして、その地産2課が現地確認を行った見解によりますと、本県は林地開発には該当しないということでございます。
町といたしましては、農林水産振興事務所、森林第1課、地産第2課、平成17年度より産業施設建設計画があったことから、西播磨県民局の県民環境課と情報を共有しながら現在の状況を見守っておるというところでございます。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) 許可、申請されたということなんですが、許可を出される場合、ハザードマップに書いていますように、土砂災害危険箇所というのがありますね。その真上でやるという事業について、どういう許可になるのですか。こういうことがあるということを業者に知らせて、十分な対策を練るようなことを指導しないのですか。後から変更、計画どおりでないとか言いまして、あるいは梅雨時が始まっていまして、最近の大雨になると必ず土石流、危険渓流地域にありますから、本当に谷川が土石が埋まって、その水が一気に集落を襲うということもあり得るのです。現に過去にもありましたから。大石という集落の県道、もぐっている県道をくぐっている暗渠がいっぱい土砂で埋まってしまって、近くにある公民館が床下まで水が浸かったということもありましたから、昭和16年ぐらいだったですか。そういうこともありますから、そういうことがあるんですから、過去に災害とかそういうのがあるのですから、そしてまたハザードマップにはっきりと書いているんですから、そこでやる開発事業に対しては、やはり町として言うべきことは言う。そして対策を講じることは講じることで指導するということは、当たり前の前提の前提ではないですか。それで、あとで計画どおりではないということで、訂正を申し込むといっても、現に道をつくってしまって、雨が降ったらどうなるかということはわかるでしょう。どうなんですか。防災の関係で。
○議長(山本守一君) 産業振興課長。
○産業振興課長(山本善彦君) 先ほどの御質問ですけれども、前の前任者からお聞きしておるところによりますと、そういう計画どおりの伐採が一部されていないということで、大分押し問答になったように聞いております。何も町も言いなりになったりとか、県も黙ってそのまま見過ごしているわけではなしに、やはり計画は計画として、きちっとそれを守らせなければいけないと。法律は法律で守っていただかねばなりませんので、それはそれなりに変更届を出したりとか、計画どおりのものをやっていただきたいということで、こちらも相当きつい口調で言ったと聞いております。今後とも、そういう状況を見守りながら、あるいは場合によっては法的な手段をとる可能性もありますけれども、今のところ見守っていきたいと考えております。
○議長(山本守一君) 小寺政広君。
○8番(小寺政広君) ぜひそういう町民の立場に立って頑張ってください。
以上で、一般質問を終わります。
○議長(山本守一君) 通告3番、議席8番、小寺政広君の一般質問は終わりました。
本日はこれをもって休会といたします。
再開は、明日6月8日午前10時であります。
御苦労さまでした。 (15時14分)
休 会...